新基準機は「労に見合った出玉が得られない」から、理不尽に感じてしまう

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第40回
著者
ラッシー
新基準機がしっくりこない。

強いて言えば「パチスロ北斗の拳 強敵(以下、北斗強敵)」は比較的バランスが良く、知れば知るほど面白くなると思うけど、それ以上の機種がなかなか出て来ない。

ちなみに北斗強敵はAT機なので、今でいう「新基準機」にはもう当てはまらないのだけれど…。

いや、「新基準機がしっくりこない」という書き方には少々誤りがある。正しくは「新基準機のなかのART機がしっくりこない」だ。

プライベート稼働の大半はノーマルタイプ、もしくは30G程度のRTを搭載しているタイプばかり。仕事でない限り、あまりAT・ART機は触っていない。

そんなわけで今回は、新基準ART機に対する個人的な不満を書いていこう。

稼働が良好とはとても言い難い昨今のART機。プレイヤーが打たない理由は「俺が感じていること」と一緒なのか。それとも俺だけズレているのか。

もし俺の不満とみなさんの不満が一緒であれば、今後のART機のあり方が見えてくる…かも!?



[1]自力感ってそんなに必要?

これは前にも書いたかもしれないが、最近、自力感をウリにしているART機が増えてきた。もちろん、なかには面白いものもある。でも、自力感ってそんなに必要なのだろうか。

少なくとも俺はNOだ。さすがに淡々と機械の指示通りにプレイする機種は面白くないが、過剰な自力感はあまり好みではナイ。

ぶっちゃけた話、面白かったりある程度出てくれるのであれば、自力感なんてそんなに要らないと思っている。重要なのは「適度な自力感」だ。

過去にも自力感をウリにした機種はたくさん出ているが、大ヒットと呼べるモノは割と少ないように感じる。また、出玉が伴うのであれば自力感が強くても良い。

たとえば某狩猟系機種はとてもよくできているし、「パチスロ北斗の拳 転生の章」や「ガールズ&パンツァー」も、自力感と出玉感のバランスがイイと思う。でも、新基準ART機はどうか。

毎セット継続するか否かでヒリヒリするのはいいけど、必死に継続させて出玉がノーマルタイプのBIG1発ぶんにも満たず終了…。そもそも新基準機のARTは初当たりまでの道のりが険しいのに、やっと当たったと思ったらそこからまた自力・自力・自力。気の休まるところがない。

自力と言っても、だいたいはARTレベルみたいなものが存在し、低レベルが選ばれると勝負にならない機種も多い。そこまでして自力にこだわる理由があるだろうか。


[2]ART継続システムが複雑すぎる

最近のARTの継続システムは複雑すぎるように感じる。いや、いいんですよ複雑でも。面白ければね。ムダに複雑すぎると感じるわけです。

もう出玉では魅せられないから、どうにか面白く見せようと努力してくれているのは分かります。しかし、もっとシンプルなシステムでも演出次第で面白く見せられるんじゃないかと思うわけです。

たとえば初代「パチスロ 交響詩篇エウレカセブン」。セット数ストックというベーシックな作りで、上乗せ特化ゾーンもない。強いて言えばREGが上乗せ特化ゾーン的な役割を担ったり、少々難しい作りになっているかもしれないけれど、それでもやっていることは至って単純。

そのほか継続率管理+ゲーム数上乗せというタイプのARTも良い。継続抽選は継続率を参照しての一発抽選だが、消化中のレア役でゲーム数上乗せも…というヤツだ。このタイプも名機が多いし、なによりシステムが単純でアツくなれる。

また古い機種の話になるが、「2027」や「銀河英雄伝説」はとにかく見せ方が上手い。「2027」なんて単純な継続率管理だし、「銀河英雄伝説」も基本的には獲得したARTゲーム数を複数回の7揃いで告知しているだけにすぎない。それなのにシビレるくらい面白かった。

ちなみに新基準では「2027」を作ることはできない。しかし「メイン基板上のシステムを真似ろ」というわけでなく、「シンプルなART継続システムでも見せ方次第で面白いART機が作れるんじゃないの?」ということを言いたいわけです。

最近のART機は「労に見合った出玉が得られない」から、理不尽に感じてしまうんですわ。「こんなに必死に頑張ったのに、たったこれだけか…」とね。

ART中にチェリー引いたら〇%で上乗せ。スイカは上乗せしにくいけど、上乗せしたら恩恵が大きめ…こんな単純なことで十分だと思うんですよ。

プレイ中に「今何やってるか分からない」なんてARTは論外。初打ちから楽しめるような、分かりやすい機種が理想だなあ。


[3]メリハリも必要だけど

出玉のメリハリは必要なのでしょう。やはり短時間しか打てないユーザーが多いのだから、それに合わせた出玉設計になるのは至極当然。しかし新基準のART機でドギツい上乗せ特化ゾーンを搭載すると、その他へのシワ寄せがハンパないんですわ。

捨てゲームみたいな通常時。無理ゲー感溢れるART1セット目。もう思い切って上乗せ特化ゾーン非搭載でも良いと思うんですよ。あくまでも俺はね。

1種類くらいあっても良いけど、突入はごくごく稀で良い。でも昨今のホールはドエラい上乗せ特化ゾーンを搭載した機種でないと、なかなか買ってくれないらしい。

もう「原点回帰! シンプルな初代のゲーム性を完全継承!」なんて謳い文句じゃ、台が売れないみたい。もちろんリメイクのノーマルタイプは話が別だけど。


[4]無謀な大量導入、ヤメない?

一体いつになれば学ぶのかと。長期稼働するかどうかも分からない機種を、大量購入するのヤメませんか? 全く稼働しなかったとき、その負担は全て客に来るんですよ。できればメーカーショールームで試打をして、もっと慎重に導入機種と台数を考えるべき。

新台というだけで飛びつくプレイヤーもいるから仕方ないのかもしれないけれど、地域最大とか地域最速とか、そんなに大事かな。それよりも長期稼働を見込める機種に的を絞り、高設定をしっかり使ってくれるホールに通いたいね、俺は。

どんな機種にも適正台数がある。4号機なら1機種でウン十台なんてのも通用したけど、いまの時代に大量導入するほど価値のある機種があるのだろうか。仮にあったとしても、導入初週から一気に買う必要はナイでしょ。

大量導入→スグに客が飛ぶ→機械代回収のため高設定が入らない…の悪循環が延々続いてるイメージだ。



この冬には注目タイトルが多数控えている。このイヤな雰囲気を一変させるような機種の登場に期待したい。