パチスロをより深く理解したいなら「ナゼ」を考えること

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第39回
著者
ラッシー
今回のコラムは「勝つことよりもっとパチスロの知識を深めたい」というどちらかというと初級者に向けた内容になっているので、「勝つことだけを目指してパチスロを打っている」という方や上級者にとってはつまらないかも。

勝つことだけを目指すなら、少しの目押し力と機種ごとの知識さえ持っていれば十分。勝ち負けでなく、知識を深めて初級者から中級者にステップアップしたい、そう思っている方にぜひ読んで頂きたいと思います。



[1]リーチ目なんて覚える必要がナイ

最近は皆さんもノーマルタイプをよく目にしたり、実際に打つ機会が増えたと思う。新基準のAT・ART機がことごとくアレなのでね(表現をボカしています)。

初級者が完全告知機以外のノーマルタイプを打つ際、まずぶつかるのが「リーチ目が分からない」という壁。

そもそもリーチ目とは何か。これはパチスロの仕組みを考えると至極簡単。たとえばボーナスが当たってない状況下でボーナス絵柄を狙っても、絶対に揃わないでしょ? でもボーナスが成立したあとは、ボーナスを揃えられる。つまりリール制御が変わっているのだ。

そのボーナス成立後のハズレ時(小役が何も成立していないゲーム)に出現するのがリーチ目。まあ、機種によっては小役揃いのリーチ目(ボーナス成立後の小役成立時に出現)なんてのもあるけど。

当たり前のことだけど、ボーナス非成立の状況下とボーナス成立後ではリール制御が変わると覚えておこう。厳密に言えばボーナス成立後のハズレ時とて必ずしもリーチ目が出るとは限らないけど、基本的にはボーナス成立後のハズレ時はリーチ目が出ると覚えておいて良いでしょう。


完全告知機なら問題ナイが、昨今はリーチ目が分からないと面白くない機種も増えてきた。「でもリーチ目なんて覚えられないよ」という方に、まずは「リーチ目なんて覚える必要がナイ」と言っておこう。

もちろんリーチ目は覚えておいたほうがいいのだが、そもそも「リーチ目を丸暗記」なんてのは上級者でも難しい。よほど記憶力のいい人なら可能かもしれないけれど。

では、上級者はどうやってリーチ目を覚えているのか。その答えはハズレ目にある。

ハズレ目は一見するとバラケ目のようだが、ほとんどの場合、停止形にちゃんとした法則性がある。たとえば「右リール中段にリプレイが止まらない」という法則を掴めば、「小役非成立なのに右リール中段にリプレイが停止した→これはリーチ目では?」と予想できる。もちろん中リールも然り。


俺が最近担当した某機種は露骨で、ハズレ目の停止形(法則)は3つのみだった。

たとえば
[1] リプレイの小V型
[2] リプレイの逆への字(左リール中段・中リール下段・右リール上段)
[3] 左リール下段BAR・中&右リール中段ボーナス絵柄
…といった感じ。

ちなみにART機だとベルこぼし目も存在するので、押し順ベル不正解時にどんな出目が止まるのかも把握しておきたい。

それと同様に意識しておきたいのが、小役の入賞ライン。機種によっては「スイカは基本的に右下がりにしか揃わない」などといった法則がある。その法則が崩れると、ボーナスが成立している可能性がある。

何気ない小役入賞時も、入賞ラインを意識しておくとボーナス察知に役立つことがあるのだ。これもボーナス成立によって小役のリール制御が変わったため。



[2]理由を考える

たとえば攻略誌や攻略サイトに「小役狙い手順は中押しBAR狙い」と書いてあっても、それをただ鵜呑みにしてはならない。

もちろん停止形から成立役までを丸暗記してしまえば、打つうえで何の問題もナイ。だが、初級者から中級者にステップアップしたいなら「なぜ中押しBAR狙いが有効なのか」を自分で考えてみよう。

攻略誌や攻略サイトが中押しや逆押しといった変則打ちを推奨するのは、必ず何かしらメリットがあるからだ。たとえば左第1停止では獲得できない1枚役をフォローできたり、左第1停止では判別できない押し順ベルと共通ベルを判別できたり…。

それを理解するためのヒントはリール配列・払い出し構成・有効ラインの3つにある。小役狙い手順やボーナス最速揃え手順は、この3つをチェックすれば自ずと見えてくる。


結構昔の話になるが、元スロプロと名乗る女性と初めて会ったときのこと。その女性は俺の目の前で初めて某機種を打つことになったのだが、まさかの全リール適当打ち。

俺「エッ!? なんで適当打ちなの?」

女性「この台初めてだから、打ち方が分からないんです」

俺「……(元スロプロなのに?)」

初めて打つ機種と対峙した際は、配列と入賞ラインを見る。それだけで狙うべき箇所はある程度限定できる。

まずはオーソドックスにチェリー・スイカ・ベルといった小役を取りこぼさない箇所を狙い、1枚役などがあるようなら、払い出し構成を見てそれもフォローできる手順を探す。これはパチスロ雑誌の編集やライターに限ったことでなく、上級者であれば誰でも自然にやること。

パチスロは、言うなれば「いかにムダなく効率的に打つか」のゲーム。それを自分で見つけられるようになると、攻略誌や攻略サイトに頼らずとも、初打ちのノーマルタイプを楽しく打てるようになる。

たとえば「〇〇ナビ発生時は意図的に1回ハズしたほうがお得」というような攻略手順があったとする。それも手順さえ理解すれば損はしないが、「なぜ1回ハズしたほうがお得なのか」を考えると良い。そうすれば自ずとパチスロの知識も身に付いていくハズだ。



入手した情報をただただ暗記するのでなく、必ず「それはナゼか」を考える。分からなければネットで調べたり、詳しい知人に聞く。

俺がパチスロを打ち始めた頃はネットがここまで普及していなかったのだが、ネットが普及した今なら情報を簡単に得られるハズだ。

ただ勝ちたいだけならそこまでする必要はナイけど、パチスロをより深く理解したいなら「ナゼ」を考えよう。