1台で10万ほどの利益があるパチンコ台だが、儲けるとなると話は別

シリーズ名
実録 ザ・ぱちんこ開発 (毎週月曜日更新)
話数
第4回
著者
180攻蔵
今回も始まりました「実録 ザ・ぱちんこ開発」。現役メーカー開発リーダーの180攻蔵です。

さて第4回は、前回に引き続き【ぱちんこにまつわるお金の話2】と題して「ぱちんこの原価ってどうなってるの?」「実機の値段は妥当なのか?」という話を中心に、お金の話を綴らせてもらいます。


前回は、ぱちんこ台の定価が40万近くまで行っているというお話をしました。実際、もっと高い値段の機種もあります。最近では46万ぐらいする機種の噂も…。

とはいえ、大手法人が大量導入してくれることに対しての割引や、それ以外でも台数に対する割引、早期契約の割引などもあるでしょうから、定価での取引はそんなに多くないかもしれないです。36万とかの取引が多いのかな。

そんな三十数万のぱちんこ台。世の中には、原価ギリギリの販売価格で出す機種もあるらしいです。某黄金騎士の飛び出せ顔面機種の1発目は、枠が非常に高価で利益がほとんど出なかったとか。

奇想天外ともいえる作戦だけど、真似などできない他の会社へ与えたダメージと、獲得したシェア、市場に与えたインパクトはプライスレスだったのではないかと。


ぱちんこ台の原価は、基本的に台枠込みで25万程度です。ですから、1台あたり10万を超えるくらいの利益設定をしているメーカーが多いのではないでしょうか?

「1台で10万も利益が出るなんて、メーカーは儲けすぎじゃないの?」とおっしゃる方も多いですが、ウルトラ猛ヒット機種を持っていない限り儲からないんです。むしろ、開発費がモデルケースの10億程度の機種であれば、1台10万の利益でも1万台売れなければ損になります。

10年前のぱちんこ市場であれば、新機種が1万台売れることはザラ、というか当然でした。しかし今では優勝劣敗が進み、金色のやつだったり、筋肉の拳法家だったり、泥棒だったり、魚だったりと、人気機種に台数が集中する傾向にあります。

逆に言えば、キラーコンテンツでない機種で1万台を超えるのは厳しい状況で、弱小メーカーはジリ貧になって潰れたり、開発をあきらめたりするところも出ているのです。ただし原価を抑えれば売る台数が少なくてもやっていけるという部分はあるので、潰れたりしないように、メーカーは原価を落とすことに躍起になっています。


ちなみに原価の中でもっとも高いのが液晶で、液晶が付いただけで5万以上。それだけだと何も映らないので、さらに映像を表示させる為の基板などで1万、2万とかかります。

よくある活動としては、販売済みの機種の液晶を回収してリユースすること。これだとこの部分の原価は清掃+整備代となり、安くした分を利益や還元に回すことが出来ます。

また、モーター1つとっても基板込みで1500円、LED1個10数円…など、盤面内に削れるところは無いか? と細かく管理して原価を落としていきます。


こういった部品は大量購入することによって原価を落とすことが可能なので、例えば共同購入などができれば原価をぐっと抑えることができます。

大手パチスロメーカー2社による枠などの共同購入、製造が報道されたことなどでわかるとおり、こういった工夫がなければ生き延びることができない時代になってきているということですね。


次回は最近の機種の話でもしようかなと思っています。


今回の内容で疑問に思ったこと、もっと知りたい! など、質問に答える回も予定していますので、下の投稿フォームから質問疑問をお寄せください。


質問を投稿する

質問への回答コーナー

お金関係でいただいた質問について回答します!

●たけ坊さんの質問
最近、漫画やアニメ等のぱちんこ台が増えてますが、版権などの影響で台自体が高値になる、と考えてます。

ホールも意気込んで導入するも、結局は回収せざるを得なくなり、結果、出ない印象が付いてしまう。ということは実際によくあることなのでしょうか。


●ひとつの答え
版権で台が高くなることはほとんどありません。前回お話ししましたが、版権にもメリットがありますので、開発費的にも行って来いとなることがほとんどです。たとえ高価な優良版権だったとしても、多台数の導入が見込めるため、1台あたりの価格への影響は少なくなります。

出ない印象については、当然ホールによりますが、導入した時点で大事に使わない(短期償却)つもりで置いている事が主な原因ではないかと思います。ホールも商売なので、看板として利益度外視で動かせる機種は少ないですし。大事に使われる機種というのは、市場で結果が出た後にホールが対応する事が多いですね。


今週の攻蔵ちょっとぱちんこ日記

CRロトパチXSA[25ver.](三洋)

最高である。攻蔵はグラビアアイドルの機種が大好きなのである。そしてゲーセンのどでかいメダルゲームも大好きなのである。

まだまだ成長中! のHカップアイドル星名美津紀+Hカップばりのデカイ玉によるルーレット演出+97.5%の継続率+約1/26の大当たり確率。星名美津紀は通常時も見られるとして(わーい)、ゲーセンのメダルゲームのJPチャレンジのようなルーレットチャレンジを見たくてよく打ってました。


ルーレットは、巨大な黄色の玉が当たりコマに落ちれば電サポ獲得。玉はルーレットの床が後ろに引き始めたときの下のコマで必ず落ちる。

当然出来レースではあるものの、床に対する「ここで引け!」という感覚と、床が引かれるスピード、ゴトッと落ちたときの感覚、その後の出玉感をトータルすると、出来レース界では最高の楽しさ。当たりのコマのところで床が引き始めて「えっ、いいの?」的なあの感覚、最高です。

このルーレット役物、1周分全てがあの形で回っているわけではなく、上部は折りたたんで格納されている。可動役物の可動頻度も、大当たり確率の高さもあってよく動くし、この役物の耐久試験は厳しそう。よくぞ作ったな、とメーカーマンを唸らせるデキ。


電サポ1回の即ツモから、まさかの人生最高の196連チャンを達成し、今年一番のドル箱タワーを建設。美津紀は俺の嫁。


ゆめ、か〜んせ〜い!


【実戦結果】
投資…1500円
回収…108500円
収支… +107000円