「今日もいっぱいありがとう」と感謝の言葉と繰り返される愚行の末は…

シリーズ名
回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
話数
第38回
著者
スロカイザー
まだ出逢ったばかりの頃。お互い身体のホクロの数すら知らないとき、彼女は私に対して、それはもう優しくしてくれた。私が望むことを私の望むようにしてくれた。そんな彼女に包まれて、これは運命だなとすら思った。だが、そんな幸せな時間は長く続かなかった…。

彼女は「(お金が)欲しいの」と全力でおねだりをしてくるようになった。

私に貢ぎ癖があるというわけではないが、ねだられたら鼻の下を伸ばして財布の紐を緩くしてしまうのは男の性というやつだろう。

特に私は頼られるという経験が少ないので「今日もいっぱいありがとう」と感謝の言葉を告げられると、自尊心をくすぐられ優越感に酔いしれてしまう。そして、繰り返される愚行。


信じてる。信じてる。君を信じてる。

冷静に考えたら色々と見えてくる。彼女が自分のことをどう思っているのか想像できる。だが、頭では判っていても、彼女が上目遣いで私を頼ってくると…止まらなくなる。投資という名の浪費が止まらなくなる。


またやってしまった。判っていた。

途中で「上はないな」と推測することはできたが、彼女の「もっと」という甘いささやきが聞こえ出して、ご覧のあり様だ。本日初のマギカ☆ラッシュは天井到達という最悪のシナリオ。

ハハハ…。知っているかい。人間は嬉しいとき以外でも笑うことがあるんだぜ。

自分の愚かさに呆れ果て力なく笑みをこぼしていると、ART開始直後から演出がざわついてマギカ☆クエストに突入。ここで一発逆転…いやいや、期待してはいけない。期待したら辛くなるのは自分だ。そう自分自身に言い聞かせて挑んでみると…


順調にクエストは継続。バトルマスで魔女を撃破して、グリーフシードマスではベル2確。すなわち、裏マギカ☆クエスト突入確定だ。

で、裏マギカ☆クエスト中にボーナスこそ引けなかったが、余裕で3桁上乗せ。さらに通常のマギカ☆クエストへ復帰した後に…



まどかマスでベル2確→100G上乗せ。そして…



訪れた幸い。これだ、これが欲しかったのだ。私は彼女にこれを求めていたのだ。



スランプグラフは見事なVモンキーを描いて、プラマイZEROの領域へ。ここでARTは終わってしまったが、大きくハマることなく素早くARTを引き戻す。



ART準備中のスイカで3桁上乗せ、その後のワルプルギスの夜でも再度3桁上乗せ。



そして、大逆転。私の目の前には、出逢った頃の彼女がいた。あの頃の彼女が微笑んでいた。

きっと、これが彼女の本当の姿だ。きっと、最近の彼女は何か事情があって…そう、体調を崩していたとか、父親に「実は父ではなく母なんだ」とカミングアウトされたとかで、ちょっと心が乱れていただけだ。

彼女を信じてよかった。少しでも疑ってしまった自分が情けない。


次の日、いつものように彼女とデートをしたら、昨日の勝ち分を全て貢ぐことになった。

だけど、信じてる。信じてる。どうか、信じさせて。