500円。それ以降は玉が減らず回り続ける台を打ったことがある昔の『新台入替』

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第29回
著者
悪☆味
新台入れ替えという言葉に、関心が薄れるようになってしまったのはいつ頃からなのだろうか。

いや、新台好きの客は今でも一定数いるのだろうけど、毎週のように新台が導入されるようになった昨今では、新鮮味を感じられなくなっても仕方がない。


昔はどうだったのか。

昔とは言っても、俺が知っているのは3号機の終盤以降である。しかも、ニューパルサーにハマるまでは基本的にパチンコを打っていたので、その頃についてはそれほど詳しく知らない。

とはいえ、技術介入マシン全盛期になるまでの新台入れ替えは、ホール側も打ち手も同じような印象を持っていたと思う。それこそパチスロだけでなく、パチンコも同じだったんじゃないかな。


簡単に言えば、『新台入れ替え=お祭り』だった。

全部が全部とは言わないが、ホール側もしっかりと"出す"準備をして新装を迎えるし、打ち手側も新台を打てば勝てると思ってそれに並ぶ。

万が一、新装初日に大きくヘコむような台があれば、翌日は当然のように勝てる調整になっているだろうと誰もが思っていたし、実際そうだった。

そのような状況が成り立っていた背景には、当然、入れ替えサイクルの違いがある。それこそ、パチスロなんて数ヵ月も入れ替えがないなんてことも普通だった。

新台入れ替えは、これから長いお付き合いを宜しくお願いしますというお披露目の場となるため、ホールもお祭り調整にしていたのだ。


ただまぁ、その頃は低交換率のホールがほとんどだし、入れ替え初日は18時開店とかが多かったので、たとえ全台設定6でも必ず勝てるというほどではなかった。ノーマルタイプのスペックがそれほど高かったわけでもないし。

それだけに、どうやってもお祭り状態を作り出したいホールなどは、ちょっと特殊な基板(新〇基板なんて呼ばれていた)を使ったりして、無理やり出玉を演出していたりもした。

まぁこれは、最近も噂話として挙げられるタ〇マー基板のようなものですな。

パチンコはパチンコで、誰が見ても飛びつくような調整になっていることがほとんど。俺もお金を使うのは最初に500円だけで、それ以降は玉が減らないで回り続ける台を打ったことがあります。

ちなみに、回り続けるけど当たらずに終わったこと(2時間半くらいで閉店)もあります…。


そのような時代だったから、新装開店は台さえ取れれば勝てる可能性が高いと、ほとんどの打ち手は認識していたはず。それでも、そんなに並びが厳しかったという記憶はない。1〜2時間も並べばまず台を取れたような印象がある。

前述したように、入れ替えの頻度自体が少なかったし、今のように多くのホールを行動範囲にしていたわけではないので、入れ替えに並んだことが何十回とあるわけじゃないから記憶も曖昧なんですけども。


まぁでも、仮に今そんな感じになったとしても、同じような状況にはまずならないのでしょうね。遊技人口が減ってるとはいえ、勝ちを意識して打っている人の数はむしろ現在のほうが多いだろうし。

初日に勝たせてあげたからといって、翌日以降も来店してくれる客ばかりではないから、出し損になってしまうかもしれない。そもそも、勝てる可能性が高いと認識されたら1〜2時間の並びでは台確保もできなくなるだろうからね。

今でも、新台導入を減らして、そのぶんを出玉で還元したほうが良いという意見はよく聞きます。でも、メーカーはそれを許容できるないほどに大きくなりすぎてしまったし、また打ち手もおそらく半年に1回の入れ替えとかでは我慢できないんじゃないかな。

結局、時代がその状況を生み出したということなんでしょうね。