データ取りのためにストック機をストックなしの状態から打ち始めたこともある

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第28回
著者
悪☆味
今週は新台初日に北斗修羅を打った。

どこのホールで打つか迷ったんだけど、とりあえず初打ちということで、確実に高設定があり、かつおそらく設定1は使わないであろう近所のホールに行くことにした。初打ちで「これぞ低設定」といった挙動をくらってしまうと、それっきり打たなくなってしまうこともあるのでね。


それにしても、だ。最近は入れ替え初日でも、新台を確保することがそれほど困難ではなくなったよね。

必勝本で仕事を始めてしばらくの間は、新台を導入初日に打って、そのデータを最速で雑誌に載せるっていうパターンが恒常化していたんだけど、新台を確保するのにいろいろと苦労したんですよ。

まず何よりも、現在と比べて並び順入場のホールが多かった。

「並び順=並べば新台を確保できる」という利点はあるものの、確実に確保するためにはそれ相応の並びを強いられるわけです。

ホールに到着したらすでに並んでいる人がいました、では許されないので、かなり余裕をもって並ぶことになる。


個人的な並びの最長記録は、花火百景のデータ採りのとき。たしか12月の後半だか、1月の頭だったと思うんだけど、じっとしているのもツラいほど極寒の日でした。

その日は花火百景と同時に、サバンナパークの導入も予定されていました。しかも、東京では導入が遅れることになって、神奈川のホールで実戦することが決まった。

で、不測の事態が起きてもなんとかなるようにと、スタッフを3班に分けてそれぞれ違うホールに行くことになり、ライター・編集部員あわせて20人以上が駆り出された記憶がある。

家を出たのは前日の23時くらいだったかな。俺は自分のクルマを出して、編集部に寄って何人かのスタッフを乗せ、現地に到着したのは夜中の1時とかだったと思う。

神奈川は9時開店とはいえ、それでも寒空の下、8時間も並ばなくてはならないというのはまさに苦行。そして驚いたのは、余裕をもって行ったつもりなのに、すでに並んでいる人たちがいたこと。まぁ、導入台数を考慮すると人数的には大丈夫だったので、そのまま並びましたけども。


花火百景というビッグタイトルだからこそという部分もあったし、とにかく寒くてツラかったということで印象に残っているんだけど、それ以外でもとにかく導入初日のデータ採りは大変なことが多かった。

データ採りとはいっても、ライターは基本的に自腹で打たなければならないので、多少なりとも設定を期待できるホールで打ちたいんですよ。

でもね、そういったホールは必然的に競争率が高くなるわけで、結局は設定よりも台の確保を優先するために、ぼったくりホールを使う頻度が多くなる。酷いときには、ストック機をストックなしの状態から打ち始めたこともあるし…。


それに比べると、最近はラクになったよなぁ。

いや、俺は機種ページを担当することがなくなったので別になにがどうということもないんだけど、最近は導入初日のドタバタ劇なんてほとんどないんだろうなって。雑誌に掲載されているデータも、ほぼメーカーショールームのものだし。

たとえホールで打つにしたって、台の確保も容易な時代になり、ストックの心配をしなくても良いしね(笑)。

まぁでも、こーじさんやマコト君ととりとめもない会話で時間を潰しつつ、どうせ勝てないであろうデータ採り実戦に並んだ経験は、今となっては良い想い出になってますけどね。