PSメディア業界を目指す人へ 2016年版

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第25回
著者
ラッシー
仕事の合間にちょこちょことパチスロは打っているが、あまり面白い実戦ではなかったので、今回は「PSメディア業界を目指す人」に向けて、業界に入るためのコツを紹介していこう。

こういった内容は過去にも書いたが、求められる人材というのが前とは大きく変わった(気がする)ので、改めて2016年版として書いていく。


PSメディア業界の「PS」とは、言わずもがな「パチンコ・スロット」のことである。メディアとは我々が身を置く出版(社)だったり、動画サイトのことだ。

今でも「ライターになりたいです」とか「編集になりたいです」といった話をされることがあるが、アドバイスをするのが徐々に難しくなってきた。というのも、俺がPSメディア業界に入ってきたときとは、明らかに時代が変わったからである。


今は文章だけ書けてもライターになれない。逆に文章なんて書けなくてもライターになれる時代になった。

こんなこと言うと自分でも「意味分かんねぇ!」となるのだが、原稿を書くためのパソコンを持っていなくてもライターになれる時代なのである。

…なんかもう、冷静に考えるとスゴいな。「硯(すずり)持ってないし、筆も握ったことないけど書道家です」みたいな。


では、現在のPSメディア業界が求めている人材とは!? 答えは簡単、動画制作に役立つ人材だ。

ライター(出演者)ならば、緊張せずにスラスラと話せるトーク力。よく解説が上手いだの上手くないだのといった話を聞くが、解説なんて上手くて当然。「解説が上手ですね」なんてものは、もはや褒め言葉にならない時代なのである。

重要なのはその先。解説をしつつも、面白い受け答えができたり、面白いリアクションができたりする能力が必要になる。簡単に言えばタレント性だ。

もちろん飛び抜けて可愛かったり、美人だったり、イケメンであれば良い武器になる。できればそれだけでなく「+α」の技術が欲しいけど。


女性ライターと男性ライターが同時にデビューした場合、知名度が上がるスピードは女性ライターのほうが早い。理由は簡単、PS業界の読者・視聴者は圧倒的に男性のほうが多いからだ。

昔に比べ女性のPSユーザーは確実に増えたが、それでもまだまだ男性のほうが多い。男性は当然男性より女性のほうが好き。これは遺伝子レベルでそうなのだからまず覆らない。

子どもを持つ親、特に男の子を持つ親なら少なからず心当たりがあるかもしれない。男の子の赤ちゃんは男性に抱っこされると機嫌が悪くなり、女性に抱っこされると喜ぶ。幼稚園児になれば「先生と結婚する」とかいう子も出てくる。男は根っから女好きなんですわ。もちろん100%そうとは限らないけれど。

動画や誌面でもそうで、中年のオッサンより女性が好まれる。そりゃそうでしょ? どうせ同じ機種の動画を観るのなら、汚いオッサンが解説してるより綺麗なお姉ちゃんのほうが良い。

実際に同じ新人であっても、仕事量は女性のほうが圧倒的に多い。これは人類が男と女に分かれている以上、仕方のないことなのである。


では男性に勝算がないかと言えば、そうではない。細く長く生きる術を身に付ければ十分にやっていける。そこで俺がオススメしたいのが「動画制作」の技術だ。

これからの時代は、間違いなく動画が強い。パソコンは持ってないけど、スマホを持ってない人はほとんどいないでしょ? 今はスマホを持ってるのが当たり前で、どこでも簡単にPSの動画が見られる時代だ。それだけ「動画の作り手」も必要になる。

たとえば動画の撮影から編集・アップ作業まで1人でできるなら、それは強力な武器になる。俺のような出版業界出身のライターにはあまりいないが、動画サイトの出演者には全て1人でこなしている人が山ほどいる。というか、それが動画サイト出演者にとっては当たり前なのだ。

「俺は裸一貫でスターになる自信がある!」という人はそれでもいいが、そうでないなら動画制作の技術を身に付けるべし!


ちなみにPS雑誌の編集の仕事も変わりつつある。紙(雑誌)の編集をしつつ、動画のディレクション・編集を担当する人も出現しはじめた。おそらく数年後には、このスタイルが主流になると思われる。

「動画の撮影と編集? ああ余裕でできますね」と言い切れるほどの技術があれば、就職はそんなに難しくないかもしれない。


また、イラストレーターや漫画家、声優(ナレーター)なんてのもイイ。出演者や編集としての仕事が少ない時期でも、イラストの仕事は常に一定量ある。イラストを発注したいけど、締め切りまで時間がないから今から発注できない…なんてケースも多い。そんなとき、編集部にイラストレーターが居たらどうだろう。そして動画は今後も増え続けるから、ナレーションができる人材もかなり重宝されるハズ。

もちろん経験・技術ナシでも、ヤル気と情熱があれば技術は身に付けられる。裸一貫でPSメディア業界の門を叩くのも良いだろう。ただ、即戦力になるようなウリがあれば、食べられるようになるのはそんなに難しくないかもよ…というお話でした。


最近の若いライター(出演者)はみんなスゴいよ。オッサンの俺は感心の連続ですわ。業界に入ってきて2ヶ月くらいなのに、1人で楽々と動画を回してる。動画が当たり前の世代なんでしょうなぁ。

「最近の若いヤツは…」なんて、口が裂けても言えないね。