パチンコはすべての人に平等というのが良いトコロ

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第32回
著者
運留
「夏だ!」「祭りだ!」「花火大会だ—!」

ということで、関東では長かった梅雨もやっと明け、夏本番です。夏といえばお祭り。うら若き運留少年もピーヒャラピーヒャラと浮かれ気分でよく参加したもんです。


思えばお祭りにはパチンコ以上に射幸心煽りまくりのお店がいっぱいありましたな。

例えば『ひもくじ』。店先に何十本もひもがぶらさがっており、引っぱると、その先に結ばれている賞品をゲットできるっちゅうシステム。目立つところに置いてある賞品はファミコン本体だとかでっかいプラモデルなんかで、100円でそんな大層なもんが取れるのなら! と、何度もチャレンジしたものです。

が、釣れるのはワルトラマンカードという薄っぺらいメンコみたいなモノばかり。せめて末賞でもホンマもんのウルトラマンカードにしてくれよ! と、思いながらバッタモンのワルトラマンカードばかりもらった記憶がございます。


もうひとつ思い出すのが『かたぬき』。3枚くらいで100円の白くて薄っぺらい練り菓子なのだけど、中にチューリップだとか星だとかが描かれています。で、その描かれたモノを綺麗にくりぬいてお店の人に渡すと、その難しさに応じた賞金がもらえるというもの。

確か高額賞金は500円くらいだった様に思うが、100円で500円が貰えるのなら、こら一生遊んで暮らせますがな、つってチャレンジするものの、コレがまた非常に難しい。チューリップの茎の部分なんかすごく細いので、どうやってもパキッてな具合に折れてしまう。

ならば簡単そうな星型をやってみる。で、何とかかんとかそれなりにくり抜いてお店の人に渡すと、「お兄ちゃん、ここの部分もうちょい切り込まなアカンで」などと注文をつけてくる。で、言われた通りに切り込みを入れると、パキッてな具合に折れてしまう。楽してお金は儲けられんということを初めて学んだ瞬間でした。


もういっちょ夏祭りの思い出。わたくし運留、今でこそブッチャーみたいな顔をしていますが、子供の頃はクリックリの可愛いイケメン男子。赤ちゃんの時の写真なんか、自分で見ても思わずデレ〜ッとしてしまうプリティぶり。何でも両親が抱っこして歩いていると、あまりの可愛さに「夜泣きかんむしのCMに出てもらえませんか?」とスカウトされたくらいなんだから大したもんでしょ?

で、金魚すくいをやっていた時のこと。その可愛さ故にお店のお兄ちゃんに「ボク、可愛いね〜?」つって声をかけられながらも、ヘッタクソな自分は金魚すくいのもなかをすぐ破いてしまいます。

するとお兄ちゃん、「はい、もう一回いいよ」なんつってもなかをくれるんです。ならばもう一回チャレンジ、つってもヘッタクソなもんだから、またすぐビリッ。お兄ちゃん「いいよいいよ、もう一回いいよ」。またすぐビリッ。「もう一回いいよ」。ビリッ。ってな具合の無限ループ。

結局一匹もすくえんかったが、親父が様子を見にきて帰る段になるまでやり放題でした。ふふ、可愛さって罪ね。


祭りの縁日なんて粋でいなせな風情のあるもの。今になって考えたら、ひもくじにせよかたぬきにせよ、そもそもお店は高額賞品を出す用意があったのか甚だ疑問です。

まさかの無抽選なんて事もあったのでは…と思ったりもしたが、それもまた良し。祭りの縁日にガチ抽選を望むのも無粋ってなもんです。粋でいなせなぶん、お気に入りの子にはヒイキしちゃって何度もチャレンジさせちゃう金魚すくいの兄ちゃんもまた良し。


はてさて、それならパチンコはというと、もちろんのことながら全ての人に平等。どんだけ可愛いお姉ちゃんでもどんだけお金持ちのシャチョーさんでもパチンコ台の前に座れば、当たるもハマるもおんなじ条件なんですよね。

ここが縁日と似て非なる所であり、パチンコのいいところ。実社会で経済的には絶対かなわないシャチョーさんにもパチンコなら勝てちゃうんだから、イカサマなしって所が魅力なんですな。


な〜んて考えながら海の桃鉄を打っていたら、


大当たり中に桃鉄チャンスから目的に到着して保留連ゲットと相成りました。

これ、恥ずかしながら初めての経験。過去2度の桃鉄チャンスはどちらも失敗に終わっていたのです。失敗に終わった時の保留を消化する心境って、ヒジョーにひもくじに似ています。

さあ、夏本番。みなさんも思い出深い体験を!