中古台の価格が高騰!1台200万円で売れた機種とは!?

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第18回
著者
ラッシー
今より少し前。ネット上でどこかのホール貼り紙が話題になった。

詳細な内容は書けないが、要約すれば「ご要望を頂きましたバジリスク絆は、お客様のために増台致しません」というものだった。この1枚の貼り紙が、今の回胴界の異常な状況を如実に表している。

今回は少しだけ旧基準・新基準、そして中古台の話をしていこう。


つい先日、ひょんなことからパチンコ・パチスロの中古業者の方にお会いした。中古業者と一括りにしているが、実際には[1]個人相手にいわゆる「家スロ」を販売する業者、[2]ホール向けに中古機種を販売する業者の2つに分けられる。

ホール向けの中古機種販売をしながら個人への家スロ販売もしているケースも多いようだが、今回お会いしたのは[2]のホール相手に中古機種を販売している業者さんだった。いい機会なので、色々と知りたかったことを聞いてみた。


『中古機種販売は儲かるのか?』

結論から書くと、かなり儲かるそうだ。そりゃそうですよと笑いながら挙げてくれた例がコチラ。

業者さん 「実はバジリスク絆は導入して間もなく買い取りが多かったんです。10万円以下で買い取るケースもたくさんありました。ちなみに今のバジリスク絆の中古取引額をご存じですか?」

「たしか前にネットで調べた時は130万いくらいだったような…」

「う〜ん、最近はもっと高いですかね。弊社ではないですが、200万以上で売れたとの話も聞いてます」

「ハァ!? 1台200万!?」

「沖ドキ! も余裕で3ケタ(万円)を超えましたね。これも弊社ではないですが、バジリスク絆と同様に200万円台で取引されたとの記録がありまして」

「もう、新台の値段(30〜50万円)が可愛く見えてきたな」


ご存じの通り、今は旧基準機から新基準機へと移り変わっている途中である。しかし、ヒットと呼べる新基準機はほとんどなく、ホールは旧基準機に頼らざる得ないというのが現状。その旧基準機の中でも特に需要が高いのが、バジリスク絆と沖ドキ!というわけだ。

バジリスク絆に至っては「2016年末までに優先的に撤去すべし」となっているため、あまり長く置けないかもしれない。それでも1台あたり3ケタ万円という巨額の入れ替え費用を投じるわけだから、ホール側には「回収する自信」があるのだろう。

とはいえは、せっかく増台したバジリスク絆に設定を使わず、スグに客が飛んでしまっては意味がない。バジリスク絆の費用は、他の機種から回収する…という流れになるのかもしれない。

ちなみにホール側にとってバジリスク絆は、本当に優秀な機種だそうな。設定6を使っても想像を遥かに超えるような大事故は起こりづらく、それでいて「設定6を使っている」という事実は客に伝わりやすい。ユーザーもホールも、バジリスク絆に頼り切っているのが現状なのだ。

俺個人の見解としても…やっぱり機種としての完成度が高いから致し方ないかなと。ほかに対抗できるな機種がパッと思いつかないもの。

投資速度は速いが、それに見合った出玉を期待できるから耐えられる。そんな機種、最近はあまりないからね。


『ウソだろってくらいク〇台の再導入が増えてますが?』

「つい先日、史上空前の大コケをぶっこいた機種が『名機復活』みたいな謳い文句で再導入されているのを見ましたが」

「安いからでしょうね。なんの機種ですか?」

「〇〇〇〇〇と〇〇〇〇〇〇です。こんな機種を再導入して、一体誰が喜ぶのかと」
※機種は文字数から察してください

「それらなら1万円以下で買えますからね」

「でしょうね。俺ならタダであげると言われてもお断りですが」


ホール店長さんよ、ユーザーは旧基準機なら何でもいいわけじゃないんだよ。

たしかに悪い機種じゃなかったけど、導入タイミングが悪くてヒットせずに消えていった機種もたくさんある。そういう機種の再導入なら分かる。でも、導入から1〜2日でシマが通路になった機種を再導入するなんて、いくらなんでも客をナメすぎだ。

入れ替えにお金を使わないのはたしかに客のためになるかもしれないけど、結局、稼働しないんじゃ意味がない。入れ替えにお金を使わないのはありがたいが、もっと客目線で機種を選びましょうよ!


『5号機になってから「検定切れがなくなった」みたいな話をよく聞きますが?』

「5号機にも検定切れはあります。検定通過から3年で検定切れとなりますが、再申請が通れば、またそこから3年設置できます。それを過ぎたら『みなし機』となり、以降は再申請が通りません。パーツ交換にも申請が必要なので、みなし機になってしまったら、壊れたらおしまいです」

「そうなんですね。期限が切れたから即撤去となるわけではないと。だからかなり古い機種もたまに置いてあるわけですね。だいたいLEDが切れてるけど」

「そうですね。パチンコ・パチスロのLEDってよく切れますよね」

「昔は『LEDは半永久的に使える!』とか言われてたのに。自宅のLED電球も、寿命は10年以上のハズですが」

「…パーツのコストを抑えてるんでしょうね」


5号機も時が経てば「みなし機」になってしまい、パーツが壊れても直せなくなる。自分の好きな機種がなくなって欲しくないなら、1日でも長く遊べるよう優しく扱いましょう!


客の立場からすると「バジリスク絆を増台して欲しい」という気持ちは分からんでもない。でももしホール側が本当に買ってしまったら、そのツケは客に回ってくるわけで。増台しない判断をくだしたホールさんは、なかなか立派だと思います。

ちなみにク〇台を再導入しても「入れ替え」の看板を掲げれば、少しは稼働するらしい。これは完全に客が悪い。たまに「新台なんて誰が得するんだよ! どうせ買っても稼働しないんだから、買わずに設定を使ってくれよ!」みたいな声をネットで目にする。これには俺もいたく共感するのだが、実際に新台は「新台というだけ」でかなり稼働するのだ。

悔しいけど、ホントに「新台なら何でもいい」や「新台だからとりあえず黙って打ってみよう」という人が多い。だからホール側は、そういった「新台好き」のために頻繁に入れ替えをしなければならない。残念ながら、これが現実なのだ。


ホール店長のことだけを悪くいってるみたいになっているが、ユーザーにももっと「選球眼」を身に付けてほしい。「ラッシーの分際でユーザーさまに意見するとは生意気な!」と思うかもしれないが、その怒りはぜひ友人・知人の新台好きにぶつけて欲しい。

もちろんメーカーも、旧基準機に負けないような新基準機を作るべきだ。出玉の面では難しいだろうけど、面白い機種ならまだまだ作れるハズ。

ホールに意見箱が設置してあるならば、ぜひ「ムダな新台は買わないでほしい」と書いておこう。使い捨てみたいにどんどん入れ替えるのではなく、もっとゆっくり機種を味わえる時代になるといいなぁ。


ちなみに今回の話は、1人の業者さんとの世間話です。検定からみなし機への流れや中古機相場が、実際と異なる恐れもありますのでご了承ください。いずれもネットで調べられますので、ご興味がある方はぜひ調べてみてください。