多大な影響を与える2社が手を組んだらむしろ恐怖を感じる理由

シリーズ名
悪☆味の『ちょっといい話(仮)』 (毎週日曜日更新)
話数
第14回
著者
悪☆味
今年の4月、サミーとユニバーサルが合弁会社を設立したというニュースがあった。部材などのコスト削減を目的としたものと言われているが、それであってもこの2社が手を組んだというニュースには多小なりとも驚かされた。

周知のとおり、サミーとユニバーサルは古くからパチスロシーンを支えてきたトップメーカーである。現状でもかなりのシェアを有する2社だが、これが協力態勢を加速させていったら…と考えると、むしろ恐怖を感じるのは自分だけなのでしょうか。


ホールとメーカーの関係は現在超売り手市場と言われ、台を売るホールをメーカー側が決める、とまでは言わないまでも、力関係的には完全にメーカー上位となっている。

とはいえ、それはいくつかの大手メーカーに限った話で、ほとんどのホールが欲しがるようなビッグタイトルを多く保持しているメーカーが市場を席巻しているというわけだ。

そういった意味でいうと、サミーとユニバーサルはすでに市場に対する強い影響力を持っている。それがこの先、さらに強い結びつきをもって市場とコンタクトをとっていくとしたらどうなるのだろうか。


いつの時代も名機といわれる機種をつくり出し、業界を盛り上げてくれたのはメーカーさんです。今は苦境に立たされているこの業界ですが、もしも復活の糸口があるとすれば、それはやはりメーカーさんのアイデアに頼るしかないんですよね。

でも、だからといって、メーカーの力が強くなり過ぎることを良しとするわけではないんですよ。

ホールとメーカーだけではなく、メディアとメーカーの関係も少しずつ変わってきました。

攻略誌といったって、メーカーさんの協力ナシではまともな誌面など作れるわけもなく、現在も多方面でご協力いただいております。

メーカーさんにとって、外部メディアの存在は色々なメリット・デメリットがあるとは思いますが、エンドユーザーである打ち手のために、協力できる部分は協力すべきだと思うんですよ。あくまでもお互いの独立性を保ったうえで、ね。


ちょっと話がそれましたが、大手企業がシェアを伸ばし、中小企業が淘汰されていくという流れはどんな業界でもさほど変わらないのでしょう。

だから、合弁会社設立のニュースを知ったとき、この2社がまさかと思う反面、そういう流れは避けられないのかなとも思った。

ただそれでも、現在のパチスロ業界を見たときに、力関係的にメーカーの影響力がこれ以上大きくなるのはあまり良いことではないというのが俺の考え。

どこのメーカーが好きとか嫌いとかはないし、むしろイチ打ち手としては『もしドンちゃんと獣王が共演することになったら…』なんていう楽しみもあったりはするけど、やっぱり楽しみよりも怖さのほうが勝るニュースでした。


ちなみに、ユニバーサルが主催するお馴染みのファンイベント『ユニバーサルカーニバル』についても、今年はサミーと共同開催することになったようですね。ありがたいことに、俺も参加依頼をいただいたんですけど、毎度のごとくお断りさせてもらいました。

必勝本スタッフには断る意味がわかんないと言われたけど、これには個人的なポリシーがあって、メーカーさんからの金銭の発生するお仕事の依頼は全て断るようにしているんですよ。

だって、今回のようなどちらかというとメーカーに対してマイナスになるような意見を書くこともあるのに、それでメーカーからギャラをいただいて仕事するというのではなんか筋が通らないでしょ?

それならギャラを貰わずに参加すれば良いじゃないかという意見はごもっともなんですけど、俺だけノーギャラで参加するというのもねぇ。

なので、今年もユニバカ当日は普通にプライベートで稼働している予定です。でも…まどか☆マギカの続編がめっちゃ気になるので、もしかしたら一般客として参加しているかも(笑)。