AT・ART機は『アブノーマルタイプ』になってしまう理由
- シリーズ名
- あさってにむかって打て! (毎週水曜日更新)
- 話数
- 第15回
- 著者
- 嵐
担当編集・しゃっく(以下、し)
「今週は、読者様からパチスロ機の呼称についてのご意見・ご要望を頂いておりますので、そちらをご紹介してみたいと思います」
嵐さん、しゃっくさん、こんにちは。いつも楽しく拝見させて貰っています。
結構前から言われていることですが、5号機においてボーナスのみで出玉を増やすタイプの台を「Aタイプ」と呼ぶ風潮ってどうなんでしょうか? ホールでの台間ポップや、メーカーですらもそういう表記をしていますよね?
上手い表現がないからということと、(Aタイプという呼び方が)市民権を得てしまっているからだとは思うのですが、4号機以前からの打ち手としては違和感しかないです。
そこで、嵐さんとしゃっくさんで、上手い表現を考えて浸透させてください!
(PN:Sarvel)
し 「…というお便りなのですが、この違和感は僕も分かりますね。そもそもAタイプというのは『4号機のボーナスの種別を表すワード』であって、そもそもシステムが大きく異なる5号機のボーナスは『Aタイプではない』ワケですから」
嵐 「たしかにその通りだね。コレはちょっとややこしい話なので、なるべく簡潔にまとめてみると…
[1] まず、4号機と5号機ではボーナスの終了条件が大きく異なる
・4号機…小役ゲームを30G消化、もしくはJACイン(=JACゲーム。REGが作動すること)を規定回数消化すると、終了
・5号機…払い出しが規定枚数を超えると終了
[2] 4号機のボーナスは、JACゲームの規定回数(上限回数)によって種別が分類されていた
・JAC×3回=Aタイプ
・JAC×2回以下=Bタイプ
…と、いうことですよね」
し 「厳密に言うと、5号機のボーナスはシステム上ではAタイプよりもBタイプなんですよね。だから、ボーナスのみで出玉を増やす機種は、AタイプではなくBタイプと表現すれば、辻褄が合うのかな、と」
嵐 「それじゃあさすがに厳密すぎるでしょ(苦笑)。そもそも、5号機のボーナスのみで出玉を増やす機種は『ノーマルタイプ』と分類されていたけど、それがいつの間にか『Aタイプ』として認識されるようになったのは、4号機の頃のイメージに則って…という一面が強いワケですから。4号機の頃は…
・Aタイプ=普通でオーソドックスな仕様
・Bタイプ=一風変わった仕様
というイメージが強かったワケですから、急に厳密にBタイプとか呼び始めたら、我々打ち手はもとよりホール側もめっちゃ混乱するわ(苦笑)」
し 「う〜ん。Bタイプじゃダメですか…。じゃあ、普通にノーマルタイプでも良かったと思うのですが…」
嵐 「たしかに、ノーマルタイプという呼称はいつの間にかマイノリティになってしまったよね。なぜその呼び方が廃れてしまったのか? コレはあくまでもアタクシの憶測だけど…ボーナスのみで出玉を増やす機種をノーマルタイプと呼称するならば、厳密に言うとAT・ART機は『アブノーマルタイプ』と呼ばなきゃいけないワケじゃない? さすがにソレは…メーカーさんもホールさんも尻込みしちゃったんじゃないの? 例えば…
※メーカー広告の例
「あの人気シリーズが、アブノーマルタイプになって帰ってきた!」
※ホールの幟(のぼり)の例
「大人気アブノーマル機○○を全69台大量導入!」
…とかに、しなきゃいけなくなるワケでしょ? それはさすがに、ちょっと、ねぇ…(照)」
し 「アンタのほうが厳密すぎるだろ! ていうか、邪推しすぎだわっ!? そんな理由なワケあるかいっ!」
嵐 「そうかなあ。結構本質を突いた仮説だと思うんだけどなあ」
し 「もうアナタのくだらない妄想はいいですから、最後に読者様の要望にもちゃんと応えてください。Aタイプに代わる呼称を考えてくださいよ」
嵐 「いや、アタシは『Aタイプ』こそ、最もしっくりくる呼び方だと思っておりますよ」
し 「え? アナタも? 4号機世代の端くれなのに?」
嵐 「いやいや、そのAじゃないんです」
し 「は?」
嵐 「パチスロを初めて打つなら、やっぱりノーマルタイプがベターなワケじゃない?」
し 「それはもちろんそうでしょう。シンプルでありながら、パチスロの基本が全て詰まっているワケですからね。空手でいうところの『正拳突き』みたいなモノじゃないですか」
嵐 「そう。ノーマルタイプは空手でいうところの正拳突きでもあり、恋愛でいうところの『キッス』でもある」
し 「…はあ?」
嵐 「キッス。つまり接吻ですよ、接吻」
し 「いや、そういうことじゃなくて」
嵐 「女性と親しくなろうとした時に、いきなりBやCをガッツいて求めるようじゃ、普通は上手くいかないでしょ? まず大事なのはAを目指すこと。Aを通過して、初めてBやCへの道も開けるし、逆に道が開けたあとも、CやBばっかりになってはダメなワケです。おはようのA、行ってきますのA、ただいまのA、ブレーキランプ5回点滅でA…様々な場面でAを大切にしてこそ、男女は幸せになれるのです」
し 「…」
嵐 「そして、それはパチスロにおいても同じ。ノーマルタイプは基本にして最大の奥義。ART機やAT機をガッツいてばかりでは大ケガすること必至。局面に応じてAを上手に扱える打ち手こそ、長期間パチスロと蜜月の関係を築くことができるんです」
し 「…(話が長いな)」
嵐 「つまり、パチスロの『ノーマルタイプ』と、恋愛におけるキッスは全くの同義語と言って過言ナシっ! だから、パチスロのノーマルタイプはAタイプと表現するのが最も適切なのです!!」
し 「なるほど…目からウロコでしたわ! よ〜し、僕も明日からノーマルタイプのことをAタイプと呼ぶことにします!」
嵐 「キミもついに真理に目覚めたか」
し 「…って、そうなるワケねえだろっ!」
嵐さん、しゃっくさん、こんにちは。いつも楽しく拝見させて貰っています。
結構前から言われていることですが、5号機においてボーナスのみで出玉を増やすタイプの台を「Aタイプ」と呼ぶ風潮ってどうなんでしょうか? ホールでの台間ポップや、メーカーですらもそういう表記をしていますよね?
上手い表現がないからということと、(Aタイプという呼び方が)市民権を得てしまっているからだとは思うのですが、4号機以前からの打ち手としては違和感しかないです。
そこで、嵐さんとしゃっくさんで、上手い表現を考えて浸透させてください!
(PN:Sarvel)
し 「…というお便りなのですが、この違和感は僕も分かりますね。そもそもAタイプというのは『4号機のボーナスの種別を表すワード』であって、そもそもシステムが大きく異なる5号機のボーナスは『Aタイプではない』ワケですから」
嵐 「たしかにその通りだね。コレはちょっとややこしい話なので、なるべく簡潔にまとめてみると…
[1] まず、4号機と5号機ではボーナスの終了条件が大きく異なる
・4号機…小役ゲームを30G消化、もしくはJACイン(=JACゲーム。REGが作動すること)を規定回数消化すると、終了
・5号機…払い出しが規定枚数を超えると終了
[2] 4号機のボーナスは、JACゲームの規定回数(上限回数)によって種別が分類されていた
・JAC×3回=Aタイプ
・JAC×2回以下=Bタイプ
…と、いうことですよね」
し 「厳密に言うと、5号機のボーナスはシステム上ではAタイプよりもBタイプなんですよね。だから、ボーナスのみで出玉を増やす機種は、AタイプではなくBタイプと表現すれば、辻褄が合うのかな、と」
嵐 「それじゃあさすがに厳密すぎるでしょ(苦笑)。そもそも、5号機のボーナスのみで出玉を増やす機種は『ノーマルタイプ』と分類されていたけど、それがいつの間にか『Aタイプ』として認識されるようになったのは、4号機の頃のイメージに則って…という一面が強いワケですから。4号機の頃は…
・Aタイプ=普通でオーソドックスな仕様
・Bタイプ=一風変わった仕様
というイメージが強かったワケですから、急に厳密にBタイプとか呼び始めたら、我々打ち手はもとよりホール側もめっちゃ混乱するわ(苦笑)」
し 「う〜ん。Bタイプじゃダメですか…。じゃあ、普通にノーマルタイプでも良かったと思うのですが…」
嵐 「たしかに、ノーマルタイプという呼称はいつの間にかマイノリティになってしまったよね。なぜその呼び方が廃れてしまったのか? コレはあくまでもアタクシの憶測だけど…ボーナスのみで出玉を増やす機種をノーマルタイプと呼称するならば、厳密に言うとAT・ART機は『アブノーマルタイプ』と呼ばなきゃいけないワケじゃない? さすがにソレは…メーカーさんもホールさんも尻込みしちゃったんじゃないの? 例えば…
※メーカー広告の例
「あの人気シリーズが、アブノーマルタイプになって帰ってきた!」
※ホールの幟(のぼり)の例
「大人気アブノーマル機○○を全69台大量導入!」
…とかに、しなきゃいけなくなるワケでしょ? それはさすがに、ちょっと、ねぇ…(照)」
し 「アンタのほうが厳密すぎるだろ! ていうか、邪推しすぎだわっ!? そんな理由なワケあるかいっ!」
嵐 「そうかなあ。結構本質を突いた仮説だと思うんだけどなあ」
し 「もうアナタのくだらない妄想はいいですから、最後に読者様の要望にもちゃんと応えてください。Aタイプに代わる呼称を考えてくださいよ」
嵐 「いや、アタシは『Aタイプ』こそ、最もしっくりくる呼び方だと思っておりますよ」
し 「え? アナタも? 4号機世代の端くれなのに?」
嵐 「いやいや、そのAじゃないんです」
し 「は?」
嵐 「パチスロを初めて打つなら、やっぱりノーマルタイプがベターなワケじゃない?」
し 「それはもちろんそうでしょう。シンプルでありながら、パチスロの基本が全て詰まっているワケですからね。空手でいうところの『正拳突き』みたいなモノじゃないですか」
嵐 「そう。ノーマルタイプは空手でいうところの正拳突きでもあり、恋愛でいうところの『キッス』でもある」
し 「…はあ?」
嵐 「キッス。つまり接吻ですよ、接吻」
し 「いや、そういうことじゃなくて」
嵐 「女性と親しくなろうとした時に、いきなりBやCをガッツいて求めるようじゃ、普通は上手くいかないでしょ? まず大事なのはAを目指すこと。Aを通過して、初めてBやCへの道も開けるし、逆に道が開けたあとも、CやBばっかりになってはダメなワケです。おはようのA、行ってきますのA、ただいまのA、ブレーキランプ5回点滅でA…様々な場面でAを大切にしてこそ、男女は幸せになれるのです」
し 「…」
嵐 「そして、それはパチスロにおいても同じ。ノーマルタイプは基本にして最大の奥義。ART機やAT機をガッツいてばかりでは大ケガすること必至。局面に応じてAを上手に扱える打ち手こそ、長期間パチスロと蜜月の関係を築くことができるんです」
し 「…(話が長いな)」
嵐 「つまり、パチスロの『ノーマルタイプ』と、恋愛におけるキッスは全くの同義語と言って過言ナシっ! だから、パチスロのノーマルタイプはAタイプと表現するのが最も適切なのです!!」
し 「なるほど…目からウロコでしたわ! よ〜し、僕も明日からノーマルタイプのことをAタイプと呼ぶことにします!」
嵐 「キミもついに真理に目覚めたか」
し 「…って、そうなるワケねえだろっ!」