撤去対象機種はいつ撤去される?ホール関係者に聞いてみた

シリーズ名
現役ホールマネージャーだけど、なんか聞きたいことある? (毎週日曜日更新)
話数
第10回
著者
アタマキタ
大分待たせて申し訳なかったが、早速みなさんの質問に答えていこうと思う。

ちなみに、みなさんの質問がなければこのコラムも続かないので、ドシドシ投稿してもらいたい。ただし、既に答えたものを繰り返すつもりはない(特に遠隔系)ので、そのあたりは過去の回答を見ていただきたい。



【トウカイテイオーさんの質問】
釘に問題のあるパチンコはいつ頃から撤去が始まるんでしょうか? なんか触れてはいけないことなんですかね? パチンコ・パチスロ雑誌のサイトなのに全然触れてないので客としては知りたいです。


【回答】
とりあえず現状について説明してみよう。

日工組(パチンコメーカーの集まり)は撤去対象機種の発表を行なったのだが、全ての撤去リストを示したわけではなく、何回かに分けて小出しにしているというのが現状である。現在は第二次撤去リストまで発表されたのだが、明確な撤去時期が定められているわけではない。

そのため、釘に問題があるから撤去すべしという死刑宣告のはずなのに、強制的に即座に撤去されるという状況ではないのだ。なぜなのか?

それは、水面下でホール側とメーカー側で熾烈な主導権争いが行なわれているからだ。ホール側は、釘に問題のある機械とは知らされずに買わされたのだから、撤去リストに挙がった機械はメーカーが責任をとって回収(=買い取り)すべきという立場。

一方のメーカー側は、そんな金は絶対に払いたくないわけだ(もちろん言い分はあるだろうが)。そんな中、もし明確な撤去時期を決定してしまえば、撤去による損失なり費用についての補填を求める声が極めて大きくなるのは明白なので、上手くはぐらかしている…というのが現状だろう。


なぜ撤去期限を示さないことが「はぐらかし」になるかというと、要は、ホールが自主的に問題のある機械を入替することを促しているってことだ。撤去機リストに載るということは、当然問題のある機械なわけだから、検定期間が満了してしまえば認定作業などができなくなるからな。おっと、この辺はちょっと分かりにくいかな? 基本的な部分を簡単に説明しておこうか。

基本的に、パチンコ台は各都道府県の公安委員会から設置許可が出されるのだが、そこでお墨付きをもらうと3年間は使用可能となる。ご承知の通り、その寿命をまっとうする機械などほぼないのだが、仮に設置期限の3年に達したらどうなるのか?

その後も設置を続けようと思ったら、再度認定作業を受けることで3年間の追加設置が認められる。その場合は、もし部品の故障や釘折れなどがあってもメーカーが対応してくれることになっている。

しかし今回はそうはならない。なんせ問題のある機種なのだから、再認定など下りるわけがない。つまり、撤去対象に認定された機種は3年以上は絶対に使えないし、そこまで達しないにしても、故障などで代用部品が必要となった時点で使用が不可能となる(メーカーが部品を供給しないので)。要は、時間を稼いで、ホールが自主的に外さざるを得ない状況を作ってるってことだ。

ただしホール側は補償問題のためだけに粘っているわけでもない。撤去機を外したくても、代替機の発売が進んでいないこともあって入替をしようにも肝心の機械がないという状況なのだ。

いずれにせよ、もしこのまま撤去機リストに挙がった機械をダラダラと使い続けるホールが多発するならば…お上から必ず大きな爆弾を落とされることになるだろう。



【だーだーさんの質問】
東京都は等価交換ではなくなった…と思ったんですが、都内某所にまだ等価交換でやってる店舗がありました。


【回答】
以前のコラムでも触れたが、これは、金賞品の仕入れ金額の問題が根本にある。簡単に言うと、安売りで客を煽っているのではないか? という指摘があったのだ。

商売というものは利益が発生しなければ成り立たないはずだから、例えばチョコレートを100円で売るのであれば、70円で仕入れて30円の利益を上げていかなければならない。ところがホールは、0.1gで1000円の金商品をTUCショップから1000円以上(手数料などが含まれるため)で仕入れている。

ここに警察が目を付け、1000円以上で購入したものを1000円で交換するという行為は行き過ぎではないか(つまりは射幸心を煽っているのではないか?)という懸念が示されたわけだ。そこで、これまでより多くの玉数を頂くことで正常な商取引を進めていこう…というのが、交換率低下のそもそもの理由である。


ところで、東京都のパチンコ店のほとんどは「東京都遊技業協同組合(都遊協)」という同業者の集まりに属している。それなりの規模の業界であれば組合はどこにでもあるだろうが、同様に『はみ出し者』がいるのもまた常である。

都遊協内ももちろん一枚岩ではないわけだが、組織の常として、議論はぶつけるが、決まった事については粛々と従っていくというのがルールである。その結果、都内の大半のホールが加盟する都遊協において特殊景品の等価交換の自粛が決定されたわけだ。しかし、その組合に加盟していない店舗に対する強制力はない…。

そこでだ。都内の大半が等価交換を自粛している中、要は自店周辺のライバル店舗が軒並み非等価になるわけで、等価交換を強みにして集客しようと考えるのは、まぁ当然の戦略だろう。仮に等価交換を続けたところで警察に取り締まりを受けるわけでもないからな(まぁ印象は良くないだろうが)。

そういった法人が出てくるのは仕方がないが、足並みを乱すようなホールは、今後何かあっても他のホールを巻き添えにするようなことだけはしてもらいたくないものである。



【オールナイト負けましたさんの質問】
カウンターでタバコを買う人がいたのですが、どうも20歳以上には見えませんでした。まぁ20歳以上かどうかは置いておくにしても、コンビニや自販機ではカードや免許証の提示、またはタッチパネルでの認証だったりが必要ですよね? でもパチンコ屋ではそれらの提示を求めたりしているところ見たことがありません。18歳以上から入店できる場所なんだから、未成年の可能性だってあるじゃないですか? 会社や協会は提示を求めたりする方針とかってあるのですか?


【回答】
確かに、そういうことを実施しているホールを見たことはない。しかし、当たり前と言えば当たり前の懸念ですね…。

見た目で20歳未満と思われる場合は必ず声掛けをするようにしているはずだが、まぁ実際の対応はホールによってマチマチだろう。

ちょっと検討して色々なところに促してみたいと思う。貴重なご意見有難うございます!



【らいおんさんの質問】
ホールでカードの盗難被害に遭いました。席を離れ1〜2分で盗まれていました。店長からは「すでに精算されている。うちからは何もできない。警察に盗難届を出されますか?」というようなことを言われました。そこで、「面倒だからいい。ただ、盗んだ奴は出禁にしてくれ!」とだけ伝えましたが、警察に相談した場合どういう流れになるんですか? 色々と立ち会ったりしなきゃならないんでしょうか? 一連の流れが知りたいです。


【回答】
このようなケースで店側が補償するというのは、管理上の問題からほぼ不可能だろう。返金等の対処がなされるケースはほとんどないと言ってよい。

では、「無理です」と答えてそれで終わりにするかというと、自店ではそんなこともない。まず被害に遭われたお客様から状況を聞き、そのカードなりコインが清算されているかどうかをすぐに調べる。

大抵はさっさと清算されているものだが、カードを盗んだ後にいけしゃあしゃあと他の台で遊んでいる場合もある。しかしそのケースだと、盗んだ客が座った台がすぐに分かるので、そこに行って取り返してくることができるのだ。当然、使った金額は実費で負担してもらい、盗られた客に返すようにしている。そして、その客は出入り禁止となる。

問題は、盗んだ直後にさっさと精算してしまうケース。カードの精算時は当然精算機を使用するわけだから、まずはここを監視しているカメラをチェックすることで盗んだ客を特定。その後、顔写真などをスタッフに配布し、その客が店内にいるかどうかを調べていく。もちろん、まだ店内にいればその時点で声掛けし、上記と同様の対応となる。

では、すでに退店してしまった場合はどうだろう? 手の打ちようがないと思われるかもしれないが、実はこういう輩の再来店率は非常に高い。それを見越して、スタッフルームなどに写真を張り出すことで、要注意人物のチェックは常に行なっている。仮に数日間経ってしまっても、犯人が見つかった場合には証拠のビデオを突き付け、警察に通報するか素直に返金するかと"お伺い"を立てている。こうするとほとんどは素直に返金に応じてもらえるよ。


そこで、もしみなさんが被害に遭うようなことがあれば、「既に清算されていたとしたら仕方ないが、精算した時の様子が録画されているだろうから、顔写真をきちんと撮ってスタッフで共有するようにしてくれないか」と伝えると良いだろう。もし犯人が見つかった時のために連絡先も渡してもらいたい。

仮にそれらを断られたら、警察を呼んでもらって「被害届を提出します」と言えば、大抵のホールはきちんと対応すると思う。

盗られたとしても、後から返ってくることも案外と多いということは、頭に入れておくとよいだろう。



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