年を取るとパチンコ屋でやりがちなこと!

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第19回
著者
運留
年をとるとイヤやわ〜、物忘れがひどくなっての〜。昨日の夜に何食べたか思い出せへんよって。

な〜んてうちの爺ちゃんが言ってたもんだ。

ハハ、そんなもんかね、年をとるのって。てか爺ちゃん物忘れのふりして、土産にもらったイチゴ大福をもう一個余分に食いたいだけなんやないかしらん?


な〜んて若い時分は思っていたワタクシ運留だが、最近はふと昨日の晩に何を食べたか思い出そうとしてもずいぶん時間がかかる。

はて、天玉そばだったか。いや、それは一昨日の晩飯だ。ならばリッチカップヌードルすっぽん味だったか。いや、それは物珍しさについ買ってしまったが、まだ食さずにキッチンに置いてある。そうそう、オリジン弁当のごっつ特のり弁当だった。は〜、そうだった。ってな具合。

要するに、ワタクシ運留もずいぶん年をとったということで、今まで簡単にできていた事も時間がかかったり間違えたりするようになった。

先日も、ライター仲間とパチンコを打ちに行った時にやらかしてしまった。


そもそもワタシは仲間とパチンコに行くと喜びや悲しみを共有したいと思い、仲間の挙動をイチイチ気にする癖がある。

魔戒ノ花に座った仲間の席からガロの頭がニョキッと出ていれば、シマの反対に座っていても様子を見に行き激アツの展開を応援するといった具合だ。


その日は3人の連れ打ちで、ワタシの隣にC氏、後ろにQ君という座り位置。3人とも魔戒ノ花である。

と、ワタシの台に激アツの展開が訪れる。


ガロの頭がニョキッと出てきてレギュレイス斬リーチへ。こうなるとワタシは隣のC氏にも見てほしくなり、ホレホレといった具合に注意を引くのだが、このC氏いわく「なんだかプレミアっぽいチャンスアップが出てたぞ」な〜んて言うもんだから期待していると、あっけなくハズレ。

おいおい、全然プレミアちゃうやんかい!? あら、ごめ〜ん、なんてあーだこーだとはしゃぎあう合間に後ろのQ君を振り返ると、ナント全回転リーチが出ている。

さすがは若手筆頭勝ち頭のQ君、スゴいものを出しおるわい。と席を立ち、一緒に感激の瞬間を目撃するべく後ろに立ったわけだ。全回転が7の三つ揃いで停まった瞬間にQ君の背中をグイッと押して、やったやん! と、親指を立ててみた。

振り返ったQ君…と思っていたその若者、実はQ君ではなくまったくの別人。Q君とは似ても似つかない浪人生風の若者で、なんですのん? このおっさん? ってな具合に、こちらに怪訝な顔を振り向ける。

あわあわ、Q君じゃなかった。コレは困ったぞ、と思うも後の祭り。当のQ君は隣の席で、こちらを不思議そうに見ている。

でも、ここはコッ恥ずかしいのを隠し、通りすがりのパチンコ大好きおっさんで押し通すしかないわけで、「やったやん!」と肩を叩いて自分の席に戻ってみた。

ああ、恥ずかしや恥ずかしや。年をとるとこういう事が増えてホントに困る。

別の日には、編集部近くのパチンコ屋さんで知り合いのK君が打ってる! と思って近づき「どう? 回る?」なんて尋ねたら、コレもよく見りゃ全くの別人で「はぁ? まぁ」なんて困惑させてしまったこともある。


まだ人違いくらいで済んでいるからイイのだが、そのうち確変の台を通常と間違えたり、1パチと4パチを間違えたりするのではないかと今から心配だ。

ハハ、年取るってそんなモンかね? って笑ってるそこの若いの。大丈夫、きっと君らもそう感じるときがいつか来るぜ〜!