【業界の裏側】実戦費用はなんと◯◯!

シリーズ名
町民プールで鮪釣り (毎週火曜日更新)
話数
第2回
著者
ラッシー
この1週間も相変わらずサンダーVリボルトと甘海を打って過ごしたのだが、これといった出来事はなかった。ということで前回に続き、収録の裏側について書いていく。


収録って自腹なの?

番組の企画趣旨によって異なりますが、俺が出演している番組の95%は自腹です。パチスロ必勝本(DX)やパチスロ極(Z)関連の収録は、まず間違いなく自腹だと思っていいでしょう。

残る5%は前回のコラムで書いた通り「デモ遊技」の場合です。やっぱりパチンコ・パチスロの動画は、自腹じゃないと面白くないでしょ。

たまに他の人の動画を観ていて、「ああ、この収録自腹じゃないんだろうなぁ」なんて気付くこともある。誰だって投資が嵩むと弱気になったり、自暴自棄になったりするもんだけど、全く動じない人がいるもんね。

前回のコラムでも書いたけど、たくさんお金を持っている人なら動じないのも分かる。そうじゃなさそう(失礼)なのに、ガンガン投資して、それで平気そうな顔してるってことは…っていうことです。


ちなみに動画出演のギャラは、まあまあ高いと思います。俺くらいの小物であれば、ビックリするほどの金額じゃないけども。

自分の知らない店での実戦費・交通費・宿泊費も自腹(これは別途支給されるケースもあり)ですから、ある程度もらえないと困るわけです。もちろん自腹実戦でない場合や収録時間が短い場合は、一気に安くなったりもしますがね。

収録で負けることも多いから、たくさん仕事しているのに赤字続きなんてこともあり得る。この仕事の怖いところですわ。


暗にdisるテクニック

打ちながら「わ〜ク〇台だなぁ」とか「マジこの演出いらねーだろ!」とイライラすることもある。ただそれを口に出して良い人と悪い人がいる。

自分が言ったことによりメーカーとの仲が険悪になって、在籍する媒体(雑誌や動画チャンネル・TV局など)に迷惑を掛けてしまう立場の人は当然言えません。

どこにも所属せず完全なフリーランスで、なにが起きても自分で責任を取れる人は逆に好き放題言うことができる(と思う)。

で、インターネットユーザーから好かれるのは圧倒的に後者。言いたいことをズバッと言うのは、視聴者からすると気持ちがいい。それは分かる。

でも、後者の人の大半は…間違いなくお金持ち。一般の人が決して到達できない領域にいます。何か起こった際(訴訟とかね)は、お金で解決しなきゃいけなくなる可能性もありますからね。


ではイライラを表に出せないのかというと、そうじゃない。そこにテクニックが必要になる。

たとえば「10G間にレア役を引け」というチャンスゾーンがあったとするでしょ? 心の中では「レア役確率クッソ重いのに、10Gで引けとか無理ゲーすぎだろ!」と思っている。

しかし失敗した際に口にするのは「くぅぅ〜、俺のヒキが弱いばかりに!」とか「おい、俺の右手! 仕事しろや!」とか、自分のせいにするわけです。「こんなにいっぱいチャンスゾーンに入ってるのに、俺のヒキが弱いばかりに!!」と、自分を攻めまくるわけだ。

一見すると自分に対して失望してるように見えるが、実際に同じ機種を打ったことがある人ならおそらく「いや、お前のせいじゃない。機種が悪い」と分かってくれる。これは生放送だとよく分かる。

コメント欄が「お前のせいじゃねーよ」や「それ、誰だってムリだから」という同情するコメントで埋まっていくのだ。

出演者が執拗に自分を責めまくってるとき、実際はその機種に対してムカついているケースが多い。これを知っておくと、パチンコ・パチスロ動画が少し面白くなるかも!?

実際に俺も動画を観ていて「うわ〜、出演者めっちゃイライラしてるな」と笑ってしまうことが多々ある。いかに直接的にdisらず間接的にdisるか。出演者のその技術をこっそり楽しんでいます。


カメラ目線の理由

インターネットでたまに「カメラ目線をするな!」みたいな書き込みがあるけど、視聴者に対して語りかけるのだからカメラ目線以外はありえない。TVのレポーターだって、どこかを見ながらスタジオや視聴者に語りかける人なんていないでしょ?

ただ、たまにカメラ目線を少し外して話してしまうことがある。なぜこれをやってしまうかというと、カメラマンのリアクションを見たいからだ。


生放送と違って、収録では視聴者の反応がない。反応があるのは番組が放送されたり、DVDが発売されたあとになる。だから視聴者の代わりとして、目の前のカメラマンの反応を見てしまう。

面白い話をしたときや実戦でスゴい出来事が起きたとき、カメラマンがキャッキャ笑っていると「ヨシヨシ、ウケてるな」と分かるわけだ。

逆にずっと見せ場がないときも、チラッとカメラマンの表情を見る。つまらなさそうにしていれば「そろそろマズい」のサイン。「しょうがないからトークで盛り上げよう」などと、対策を立てる必要がある。

まあ、対策になっているかは知らないけど、ムダに収録のテープを消費するよりはマシでしょ。使われる使われないは別として、どうにか笑いを提供しなきゃね。

上手い人ならカメラ目線を外さず、カメラマンのリアクションを見られるハズ。そこは俺もまだまだ勉強しなきゃいけないね。


出演者が感情を表すことを良く思わない視聴者もいる。「喜ぶな」「イライラするな」という意見だ。

でも、感情を表さないのであれば、そもそも出演者なんて要らないんじゃないかな? 台の液晶とリール、そして手だけ映っていればいいのでは?

俺は喜び・怒り・悲しみといった感情が表に出てこそ、パチンコ・パチスロ動画が面白くなると思う。

見ている側が「これは嬉しいよな」「これは悔しいな」と共感できるよう、可能な限り感情を表に出したほうが良いと思う。パチンコ・パチスロは、感情が動くからこそ面白いからね。