4号機、それは狂気の時代

シリーズ名
世界で1番わかりやすいパチ業界コラム (不定期更新)
話数
第7回

出玉スピードが半端じゃなかった4号機


3号機の違法な爆裂化に怒ったお上は、いよいよ4号機を登場させることに。

2-3号機時代の話はこちら↓


無理に2号機や3号機を撤去させはしなかったけど、これから語る4号機のパワーに押されてお店がすぐに撤去したって感じ。

この4号機からリプレイとMAXBETボタンが出来たけど、そんなことよりこの4号機はともかく「すごかった」の一言。

いやぁ、今思い出してもそれはもう、色々とすごい時代でしたよ。

5号機から打ち始めた人はかわいそうだなぁ、だってこの時代を知らないんだもんね。

言ってみれば、出なくなった後のスロットから打ってるんだからね!

ともかく出玉が速いのがこの4号機で、1時間で5箱以上増えてるとか、5号機じゃ絶対ありえないでしょ。

今しか知らない人はさすがにウソだろ?って思うかも知れないけど、でも本当なんだよこれが。

どうしてスロットはそうなってしまったのか、それは規定でボーナスのストックが認められたのと、新規定のAT機が登場したからなんだよね。

これらの仕組みを悪用、いや活用した台が出始めると、それはもうお店はすごいことに…

台の取り合いは命がけ!


小さなお店でも開店前に50人とか平気で並んでたからねぇ、隣の関係ない店なんか大迷惑だったろうね(笑)

新装開店やイベントの日なんて、隣どころか前の道に人溢れ返って、細い道だと通れなくなることがあったくらい。

何か事件でも起きてるんじゃないか?って思われてもおかしくないよ、あれは。

夜中の2時や3時頃から死んでるみたいに店の前に寝転がってる人がいたり、新聞やペットボトルで場所取りしてた人が後から来た人と揉めて、ケンカになって警察が来たり・・・

お前ら朝っぱらから何やってんだって(笑)

本当に毎朝そんな調子で、スロ専門店なんかもう鉄火場そのもの。

並んだ順に抽選で入場っていう今でもよくある方式をとってた店はまだよかったけど、そういう店がまだ少なくてさ。

一気に人が押し寄せて、自動ドアのガラスが割れた、なんて珍しい話じゃなかったからね、マジで。

どっか切って流血しながらダッシュしてた奴とかいたよ。

開店直後の店内なんて戦場そのもので、席の奪い合いのすごいこと、すごいこと。

椅子とりゲームって知ってるでしょ、あれだよあれ。

んで座ったからって油断してると・・・










ドカン!ってヒップアタック食らってどかされたり(笑)





メチャクチャでしょホント(笑)

でも怒ってるヒマなんかなくて、すぐに次の台を探さないとすぐに全台埋まっちゃうから、他の奴といがみ合ってるような無駄な時間なんかなかったよ。

ぶっちゃけ、怖くて開店からなんか入れなかったから、朝から行っても少し落ち着いてから店に入ってたね、この当時は。

ストック機ではハイエナが横行してて、そういう連中は朝一からは打たないで、大体昼過ぎから現れては店内を巡回して各台のカウンターとにらめっこ。

天井やチャンスゾーンが近い台を発見するや否や即座って、いけそうならそのまま打ち続けて、出終わったところで即やめ。

この頃はこのハイエナだけで食ってた人も結構いたんじゃないかなぁって。

まぁ本気で食おうと思えば出来たかも知れないね、もちろんそんなこと全く思わなかったけど。

というか俺には絶対無理だ、あんなの。

もちろんそういうハイエナどもが店内をうろついてるのをよく思わない店もあって、「ハイエナ禁止」なんて貼り紙があったっけ。

どういう定義でハイエナと判断したかは知らないけど、実際に追い出されてた人とか、「俺は客だぞ!」なんて大声で叫んで店員と揉めてたり、まぁ色々とやってたねぇ。

あの台が空いたら移ろう、なんて思ってチラチラ見てると、空いた瞬間にどこからかタバコの箱が飛んできたりね、目ぼしい台はとっくにマークされてるんだよね、そういう奴らに。

ハイエナは今の天井狙いでも出来るけど、今とは全然恩恵が違うからね、そりゃあ必死にもなるってもんで、本当に命懸けてるような人もいたんじゃないの。

あと、通路にもうドル箱を積めなくなって、別積みで離れた所にどかっと積まれてることが結構あったけど、気付くと1箱無くなってたり。。。

それ普通にドロボウだろ(笑)

そんなことがまであったんだから、すごい時代でしょ。

ともかく店内の治安が悪かったというか、今じゃスマホで台をキープとか普通にやってるけど、この当時を知ってる俺からしたら、信じられない。

そんなの盗まれてもしょうがないじゃん、って思っちゃう。

平気でそんなことが出来るんだから、平和な時代になったものですよ。

時速5000枚のAT機


AT機もすごくて、時速5000枚!なんて銘打ってる台が、それはもうゴロゴロと。

だって純増10枚の台とかザラだったからね、出るんだよ本当にそれが。

今はあっても3枚でしょ? そんなのこの当時と比べたらゴミみたいなもんだよ(笑)

サラリーマン○太郎なんかその代表で、今の同名の5号機なんかその名を語るな!って小一時間台に向かって説教してやりたいくらい。

ア○ジンAもすごくて、この台のせいで4号機が終焉したとも言われてるくらいで、5000ゲームのATなんて引いた日には1日中出っ放し、それも純増10枚で。








引いた瞬間に5万枚確定(笑)



あ、当時は閉店で取り切れなかったら翌朝に続きを打たせてくれる店が普通だったから、朝一に行ったら「予約台」って書かれたプレートが置いてあるAT中の台があって、いいなぁって思って通り過ぎたっけ。

あとミリ○ンゴッドもすごかった。

今のやつもまぁ今にしては出る方かも知れないけど、この初代のはGODを引くとその瞬間に5000枚確定だから。

番○なんか5号機の番○2以降とは完全に別の台だからね、初代のはストック機だよ。

ボーナスが1ゲーム連しまくって、そのボーナスだって今みたいなしょぼい100枚くらいしか出ない名ばかりのボーナスと違って400枚近く出たんだから。

ともかく今の台とはパワーが違ったよ。

車で例えると、そうね、F1マシンと軽自動車くらい差があるよ。

獣○や北○の拳といった今でも聞く名前の台も流行ってて、北○は基本的には5号機の最初のやつと一緒だけど、やっぱり出る速さが全然違ったから。

純増8枚はあったから、1日で3万枚くらい出ることもあったんだよね。

ホールイベントがOKだった時代


イベントデーの北○のシマなんか、台から離れたら少しのコインなんて置いてあっても平気でそのまま台ごと取られることまであったく。

タバコの箱なんて置いといても1周してきたらかなりの確率で無くなってたよ。

もうその光景たるや正に世紀末の無法地帯(笑)

この当時、一度昼間の仕事中に友達から携帯に電話が掛かってきて、「番○の確定台1台抑えてるから今すぐ来れる?」とか言われたことがあったけど、そんな時間に行けるかっつーの! すごく行きたかったけどさ(笑)

そう、まだイベントが大っぴらに出来た頃だったから、「明日は○○が456確定!」なんて告知のあった日には、その日の閉店と同時にもう店の前に人が並んでたり。

夏はいいけど、冬だとこの人凍え死ぬんじゃないか?って見てて思ったなぁ。

常連さんで急に来なくなった人がいて、ちょっと聞いたら体調を崩して入院したとか、そこまでして打ってたんだから、この頃のスロットって。

イベントの前日はもっと酷くなると、翌朝までトイレに隠れてようとしてた人がいて、怒られてつまみ出されたなんて話も聞いたことがあったっけ。

さすがにそこまですんなよって感じ(笑)

朝は朝で、路肩に車を止めてその中で一晩寝て待ってるなんてのは当たり前だったし、店の前で寝袋持参でみの虫みたいになって寝てる人まで見たっけ。

そういう日は閉店後に交換所が混んでねぇ、50人くらい並んでたりして、そんなのに並ぶのも面倒だから、よくそのまま持って帰ってきちゃったよ。

でもこんな大量なライター石、職務質問でも受けてカバンから大量に出てきたら何て言うんだよ。放火とか疑われるだろ(笑)

ホールは儲かっていたのか?


これだけ出る台ばっかりだと、逆にお店の方は大丈夫?なんて思う人がいるかも知れないけど、全くをもって心配ご無用。

お店だって商売だから、出ない台はとことん出なかったからねぇ。

狂ったように吸い込んで、半日当たらないなんて台もザラ。

だからどれだけ出ているように見えても、きちんと帳尻は合っていたようで。

またこの当時は台パンも当たり前にやってる人がいて、店員も見た目ヤ○ザみたいなのが多くて、「台を叩くんじゃねぇ!」とか平気で客に向かってそんな口調で怒ってきたり、もう怖い怖い。

でも何故か台パンが許されてる人がいて、一度店員に「あの人すごいんだけど…」って言ったら、「あの人はいいんだよ」って言われたことがあったっけ。

何故か分かる?

毎日すごい額負けてるからだってさ(笑)

店員の態度が悪い店もこの頃は多かったねぇ。

初めて行った店でいきなりタメ口とか当たり前だったし、コインの補給で呼ぶと面倒くさそうにモタモタと片っぽの手をポケットに突っ込んだまま来るとかね、そんな店もあったよ。

今だったら即クビだろうね(笑)

この時に初代のジャグラーが登場したんだけど、こんな状況の中で売れると思って出したのか知らないけど、でもそれが売れちゃって今でも人気があるんだから、決して爆裂だけがスロットじゃない!ってこと。

何かちょっとほっとするよね。嫌いじゃないよ、ジャグラーは。

混乱を招いた原因は行政にあり!


というか、お上は一体何がしたかったんだろうね。

だってボーナスを違法にストックしてまとめて吐き出す爆裂台が横行したから4号機にしたんでしょ?

その仕組みを合法にして。

そしたら今度はそれを利用したハイエナの出現や朝からの大混雑、店内の治安の悪化を招いて、新規格のAT機は狂ってるし。

完全に逆効果じゃん。

10年以上も経ってようやくそれに気付いたのか、2004年に5号機が発表されてからしばらくして、ようやく4号機撤去のお達しが下った訳なんだけど、といってもこんな状態が10年以上続いたんだから、今思うとすごいよね(笑)

これがみなし機も一切許されない文字通りの全台撤去命令で、あらま、あれだけ栄華を誇った4号機はある日を境に1台も無くなってしまいましたとさ。

こうして4号機の時代は完全に終わり、今の5号機時代に突入したという訳です。

それにしてもすごい時代だったよなぁ… しみじみそう思いますよ。

次の6号機がどうなるのか分からないけど、こんな時代には二度と戻らないでしょうねぇ。

どう考えても無理でしょ、今じゃこんなの。

まぁこんな時代もあったということを少しでも分かってもらえれば幸いです、ハイ。