シャーリーと銃口

シリーズ名
回胴皇帝的必勝塾ドッカーン (毎週木曜日更新)
話数
第5回
著者
スロカイザー
第一印象はイマイチ、第二印象も微妙、第三、第四もパッとしなかったが、第五印象ぐらいで今までのイメージが覆るなんてことは、人間関係でもパチスロでもよくある。最近の機種だと『リノ』だ。

最初は「なんだこりゃ、通常時が暇すぎるぞ!!」とあくびが絶えなかったが、今では私のフェイバリット機種になっている。導入時期が遅かったので、パチスロ・オブ・ザ・イヤー2015(パチスロ必勝本DX2月号に掲載)にノミネートされなかったが、採点していたら間違いなく私は高得点を付けていた。

余談になるが、私のスロオブの順位は…

1位:パチスロベヨネッタ
2位:パチスロガールズ&パンツァー
3位:おとめ妖怪ざくろ
4位:パチスロ蒼穹のファフナー
5位:ガン×ソード

だった。さらに余談になるが、この順位を編集メンに見せたら鼻で笑われた。

また『スーパーブラックジャック2』も同じで、最初は「ミントちゃんは可愛いけれど、パチスロとしては…」と思っていたが、今では好んで打つようになった。

どちらの機種にも共通して言えるのだが、"大勝ち"がイメージを覆すキッカケとなった。演出バランス・リール制御・出目などなど、色々な点でパチスロは批評されるが「やっぱり、パチスロは出てなんぼ」、「パチスロは出玉ありき」というのが本音だ。


で、昨年末にリリースされた『秘宝伝〜伝説への道〜』も第一〜第三ぐらいまでは印象が悪かった。「レオナは可愛いけれど、パチスロとしては…」という印象が強かった。だが、第四印象ぐらいでイメージが覆った。

「シャーリーも可愛いけれど、パチスロとしては…」に変わったのだ。そのキッカケは…


このセリフだ。

主人公ラッシュとシャーリーの関係は幼馴染で頼れる相棒…ってことだけど、本当にそれだけだったのか、ラッシュに対する恋愛感情はなかったのかと勘繰ってしまう。私は少なからず、あったと思う。そんなシャーリーは、ラッシュとレオナが仲良くなっていく様子を見てどう感じたのか(ラッシュはレオナと結婚して、初代秘宝伝の主人公であるレオンを授かることになる)。

「そういう娘が好みなんだ」の言葉の裏には「私じゃなくてレオナなんだ」という本音が隠されている気がしてならない。そう思うと、シャーリーの一挙手一投足に愛しさと切なさを感じてしまう。

シャーリーはラッシュとレオナの関係をいつも茶化しているが、本当は自分の気持ちを誤魔化そうと必死に頑張っているのではないか。お宝に夢中なのは現実から目を背けるためなのではないか…などなど。うむ、シャーリー可愛いよ、シャーリー。


ただ、それでも勝てる気がしないゲーム性にストレスを感じていた。1Gで終わる可能性がある上乗せ特化ゾーンに殺意すら覚えていた。クジラが大嫌いになった。

だが、第五印象ぐらいで台に対するイメージが激しく変わった。


なにこれ、めっちゃおもろいやん。


確かに演出バランスが良いとは言えないし、純増枚数もAT機と比べて少ない。それに上乗せしにくいゲーム性なので、どんなに大量上乗せしても"終わらない感"が芽生えにくい(残り4ケタでも終わる気がする)。

けれど、これらの欠点を補い余るぐらいの魅力が『秘宝伝〜伝説への道〜』にはある。MBを完走したときの気持ち良さ、いつなんどきでも3ケタ上乗せの可能性がある尖った(尖りすぎた)上乗せ性能は病み付きになる。

スロッター格言には「勝てば名機、負ければクソ台」という言葉がある。これはパチスロを"浅く"楽しんでいる人間に対して皮肉で使われやすいが(「この機種面白い、一撃X千枚出た」→「はいはい、勝てば名機ね」など)、私は的を射ていると思う。

「出玉は七難隠す」。どんな機種でも、出りゃ楽しい、出せれば嬉しい。ドル箱に出玉を入れる作業と、乳揺れ演出を動画に収める行為は最高の娯楽だ。