通常時は自分で演出する

シリーズ名
F山科の自堕落な日々 (毎週金曜日更新)
話数
第4回
著者
F山科
このコラムを書いているのが2月第2週。早いものであっという間に1月は過ぎ去っていった。そして、1月を振り返ってみると…リノばかり打っていた自分がいた。

元日に驚異的な連チャンを味わい、それ以降は連チャンを再び味わうために何度もリノを打った。20スロが怖いので5スロを打った時もあれば、後輩と連れ打ち(という布教)をしたこともあった。

リノの面白さは高確率状態中に尽きると思うが、個人的には通常時、いわゆる転落状態中も嫌いではない。大ハマリを喰らうのは勘弁だが、トマト揃いを目指す明確な目的があるのが良いのだ。あと、天井がないからいつでもヤメられるし。

「とにかくトマトを揃えろ」

非常にシンプルで分かりやすいゲーム性である。さらに打ち手が押し順を巧みに変えることで、激アツとなる瞬間や、期待感を最後まで引っ張ることが可能。液晶やサウンド&フラッシュなどがなくても、パチスロはここまで楽しめる。改めて実感させられた。


リノはシステムが判明してから…


逆押しで楽しんでいる人を多く見かけるようになった。特殊1枚役成立時のみトマト揃いのチャンスがあるのだから、そのチャンスとなる瞬間を察知して楽しみたい、3択を己の力で勝ち取りたい…となるのだろう。

なお、スロカイザー氏と連れ打ちした際、彼はひたすら順押しかつBAR狙いだった。理由を聞くと「3択を自分で選びたくない」かつ「常に赤7に賭ける」とのこと。その気持ちもよく分かる。


では、自分はどうなのかと言うと…順押し→中押し→逆押しをロータリー方式で打っている。逆押しは前述した通りだが、それ以外にも面白くする方法は数多く存在する。

最初に覚えておきたいのが、順押しと変則押し(中or右)により、何が変わるのか…ということ。


変則押し最大の特徴は「(内部的に成立している)トマトが揃うラインを判別できる」ということ。

トマトが揃うラインは、トマト自体が揃うまで変化することはなく、高確率状態から転落した時のみ、ラインが変化する可能性がある。
※トマト揃いは下段ラインに揃う図柄の組み合わせで決まっており、これにより揃うライン(上段or斜め)が決まる仕組みのため。

例えば、逆押しで斜めにテンパイした場合…トマトが揃う時は必ず斜めとなる。上段で揃うことは絶対にない。絶対に、だ。これを踏まえていると、トマトが揃うラインにより期待度が大きく変わるパターンがいくつか存在する。


まずは内部的に斜めトマト揃いが成立している状況について。


特殊1枚役成立時に中押しをした場合は、必ずトマトが中段に止まる。もし上段に止まった場合は残念ながらリンゴしか揃わない。右リールは青7付近を狙ってフォローしよう。左リールは適当打ちでOKだ。

順押しをした場合は左リール中段リプレイ停止時のみチャンスがある。こちらもトマト上段停止時はリンゴのみ。中・右リールも青7を狙って、3枚獲得しておこう。

中押しは逆押しと同じような状況になるからいいとして、重要なのは順押し時。個人的に斜めトマト揃い内部成立が確定している状況ならば順押しが一番面白いと思っている。なぜならば…


普段、当たり前のように中段リプレイが揃う出目(赤7・リプレイ・BAR)から突如として斜めにトマトがテンパイするからだ。

当然、リプレイが揃うことがほとんどなのだが、あの不意に訪れる歓喜の瞬間は、何度味わってもたまらないものがある(ボーナスを引けずに転落もあるけど…)。


さらに、特定の絵柄を意図的に目押しすることで、トマト揃い期待度が激高になる「アツい瞬間」を自分で演出することが可能だ。

ここでまず押さえておきたいのが、通常リプレイは内部的にフラグが2種類存在する…ということ。これらのフラグを仮にAとBにするならば、Aは転落状態になると確率が大幅にアップし、Bは常に1/655という低い確率である。そして、通常リプレイAはリールの押した箇所次第で中段or下段に揃い、通常リプレイBは中段で必ず揃うという特徴が存在。

そこで順押し時は左リール枠内に7絵柄を狙ってみてほしい。どちらの色でもいい。枠内にしっかり目押しをした場合、通常リプレイAなら必ず「下段」で揃い、通常リプレイBなら必ず「中段」で揃う。つまり…


枠内に7絵柄を目押しして…ビタ止まり、もしくは大きくスベって下段にトマトが停止した時が猛烈にアツいのだ!! _ 目押しが正確なら、この時点で成立役は2種類に絞られる。

[1] 通常リプレイB
[2] 特殊1枚役(3択正解でトマト揃い)

順押ししているので、もし特殊1枚役の3択が不正解なら、1枚役払い出しの形をとるため、下段には7かコインが停止する。なので、トマトが停止している時点で、3択不正解…ということがない。仮に設定1で考えたとすると、特殊1枚役確率が1/98→トマト出現率はその3分の1となるので「1/294」。

つまり、この出目が停止した時点で、1/294のトマト揃いか、1/655の通常リプレイBに絞られる。トマト揃いの方が出現しやすく、その期待度は…実に約69%。なお、当然だが高設定になればなるほど特殊1枚役確率が上がるのでトマト揃い期待度もアップする。

前述した出目の出現率は設定1で約1/203となるので、そう簡単に止まるものではないが、停止したら次のリールは大きな期待を持って押してもらいたい。まあ、中段にリプレイが揃った時の絶望感も半端じゃないけどね…(汗)。


続いて内部的に上段トマト揃いが成立している状況について。


この場合、順押しをした場合は当然ながら上段トマト停止時のみチャンスあり。先ほどアツく語った下段トマト停止は完全にノーチャンスとなるのでお間違いなきよう。

逆を言えば上段トマト停止はアツさが集約されている状況とも言える。斜めトマト揃い内部成立中と同じだが、特殊1枚役の3択をすでにクリアしている可能性があるためだ。もしくはリンゴ成立(1/204.8)か…どちらかということになる。


上段トマト揃い内部成立中ならば左リール上段トマト停止の出現率は1/120。トマトが揃う期待度は約41%である(設定1の場合)。斜めトマト揃い内部成立中と比べて期待度は下がるものの、チャンスとなる瞬間が訪れやすいので、ほどよく緊張感のあるゲーム性になることだろう。


中押しをした場合は、ここからさらに選択肢が残されている。次に左と右のどちらを押すかによって、期待感を最後まで引っ張ることが可能なためだ。

まずは右リールを押した場合。なお、この際は右リールに青7付近を狙い、リンゴをフォローしておこう。


下段でリンゴがテンパイした場合は、リンゴ確定なので左リールは適当打ちでOK。もし上段にトマトがテンパイした場合は、トマト揃いのチャンスとなる「3択」だ。己で選ぶもよし、運を天に任せて適当に打つもよし。

対して、左リールを押した場合はまず3択当てに挑戦することになる。とはいえ、トマトがテンパイしても、その時点ではまだ確定ではない。


左リールを止めて、下段にコインか7絵柄が停止した場合は、残念ながら特殊1枚役の3択不正解であることが確定する(右リールは適当打ちでOK)。

トマトがテンパイした場合は、その時点でトマト揃いかリンゴ揃いの2択である。順押しで上段にトマトが停止した時と同じ状況になるワケだ。

上段トマト揃い内部成立中が分かっている状況での『中押し上段トマト停止』出現率は約1/66である(設定1)。チャンスとなる瞬間が最も頻繁に訪れるが、その分だけ期待度も若干下がるのでお好みで。


まとめると…。

【順押し】
テンパイラインを判別していれば、チャンスとなる瞬間が把握できる。逆にノーチャンスとなる瞬間も分かってしまうので、期待感を常に持続させたいなら、順押しオンリーで。

【中押し】
中段トマトなら逆押しと同じ状況になる。上段トマトなら期待感をどこまで引っ張るかを選べる。右リールを押してから3択に挑むか、左を先に押してチャンスを作るか。

【逆押し】
完全上段トマト待ち。シンプルが故にアツい。ただし3択を自分で選んで連続でハズすと、やり場のない怒りが溜まっていく。しかし、正解した時の気持ちよさも、やはり堪らないものがある。


トマト揃いという明確な目的があり、そこにたどり着くまでの道のりは十人十色。通常時のコイン持ちは50枚で30G前後なので、どうせ打つならじっくり楽しみましょう。


余談ですが、最近$マークのあるトマトが笑う顔にしか見えなくなった。黒い部分が口で、$が目に見えると、もはや不敵な笑みを浮かべたトマトにしか見えない。


そんな笑ゥトマトが一直線に揃ってほっこり。これもまた堪らない瞬間である。これ、逆押しから狙って揃った時だったので、マジで嬉しかったです。

完全に中毒だな、俺。