再遊技or好機or歓喜

シリーズ名
F山科の自堕落な日々 (毎週金曜日更新)
話数
第2回
著者
F山科
11月でサブ基盤管理のATやARTが終焉を迎えたことにより、今後登場するのはメイン基盤管理のATやART機になる。

2016年1月導入のスロ乙女2は、早くもメイン基盤管理のATを搭載しているらしい。今度は擬似ボーナスである乙女ボーナスの連チャンにより出玉を増やしていくゲーム性とのこと。


さて、ボーナスの連チャンといえば、5号機の歴史に名を刻むであろう画期的なマシンが12月上旬に登場しました。


それが山佐のリノである。

5号機には見えないRTを利用したストック機能などは不可能。そのため、ボーナスの連チャンを売りにしている機種は、ほぼ擬似ボーナスとしてのモノ。もしくはボーナスが超高確率で、結果的に早い当たりに期待できるといったものだった。

しかし、リノは擬似ボーナスではなく、本物のボーナスが連チャンする仕様になっている。

最初に噂を聞いた時は誰もが「どうせ擬似ボーナスだろ…」と思ったことだろう。実際、自分もそう思っていた。

しかし導入後に打った人なら分かるハズ。本当にメインフラグのBIGやREGが連チャンするのだ。ボーナス中はちょっとした消化手順が必要だが、BIGなら約200枚、REGなら約80枚を獲得できる。


衝撃である。4号機のストック機が全盛期の頃ならいざ知らず、2015年の12月…前述した通りメイン基盤制御のこの時代に、まさかの連チャンを実現したのだから。

そんな興味をそそる機種が導入されたのであれば、会社帰りに打ちに行くのは必然でありまして。今回はその簡単なレポートです。


まず仕様だが、リノはボーナスが揃わない状態(転落状態)と高確率で揃う状態(高確率状態)の2つに分かれている。

その状態を移行させる契機になっているのが、トマト揃い。


このトマト揃いは、転落状態から高確率状態に移行する唯一無二の契機である。さらに、入賞ラインは上段or右上がりの2ラインのみ。

リノは、ボーナス告知機能や液晶演出などが皆無。サウンドやランプによる小役ナビや予告音なども一切発生しないので、このトマト揃いは通常時にいきなり降臨するのだ。

まず、ここで好みが別れるところだろう。液晶演出過多のこの時代、この仕様に付いていけないと通常時は正直「苦行」と言わざるを得ない。

しかし、3号機や4号機初期の時代を楽しんだ者であれば、そんな仕様は昔なら当たり前だったので問題なく打てるハズだ。

何よりも、後述するボーナスの連チャンを味わえば、転落状態を乗り超えてでも味わいたい…きっとそう思うハズである。

ちなみに、左リールのBARはトマトの代用図柄になる模様。


なので、左リールにBARを狙って消化した場合、トマトが成立した時にBAR・トマト・トマトの出目を拝むことも多いハズである。

BARを狙うのは成立した小役をハッキリ判別するためと、3枚役である下段リンゴ揃いを見抜くため。通常時のコイン持ちがお世辞にも良いとはいえないので、少しでもベースを上げる努力はしたい。

なお転落状態中は、リンゴの取りこぼしさえ意識していれば左リールは適当でも構わない。下段リンゴ停止時のみ、中と右リールに青7狙いでリンゴをフォローすれば良い。


左リールに『7・リプレイ・BAR』が停止すると、成立役はリプレイ・トマト揃いのどちらか。トマト揃いは前述の説明どおり、好機の瞬間となる。


重要なのはトマト揃いorボーナス終了後に移行する、高確率状態の時。

高確率状態中の『7・リプレイ・BAR』はリプレイorボーナス。リプレイはよく揃う…というか転落状態はリプレイ確率が高くなっているようなので、高確率状態の可能性がある時によく揃うようだと一転してピンチになる。


ボーナス後、ほどなくして左リールに待望の出目が止まり、中・右リール中段にリプレイが停止する………藁にもすがる思いで消化している時の、この出目の精神的ダメージは割と高いのでご注意を。

それとは一転して、中リールに7とBARの塊を狙って、そのままダブルテンパイしてくれれば……歓喜の瞬間となる。ボーナス確定だ。


いわゆるリーチ目なのだが、高確率状態から転落する前にボーナスを勝ち取った瞬間を味わえる、この出目。何度見ても快感である。これは打たないと絶対に分からない感覚だろう。

ダブルテンパイした後は、BIGかREGかの判定である。そのまま7が揃えばBIG、BARが揃えばREGだ。出玉に2.5倍の開きがあるだけでなく、BIGは連チャン時に曲が変化する要素もあるのでどんどんBIGを揃えていきたいところ。


また、ボーナス察知は先ほどのリプレイハズレ目だけではない。レモン揃い(13枚)は同時当選の大チャンス、またリプレイ絵柄以外が揃う変則リプレイはボーナス濃厚と思われる。


このように、下段リンゴテンパイからリンゴが揃わずリンゴとトマトが並んでリプレイだったりする。こういう違和感がボーナスを運んでくるのだ。


実戦の方は……最初は苦行だった。なにせ最初のトマトが揃うまでにかかった費用が実に3万超えである。しかも、その後にボーナスが揃わずに転落した。

しかし、追加投資1000円ですぐにトマトが揃ったのが幸いだった。祈るような気持ちで消化すると、ボーナスダブルテンパイのリーチ目が出現。

BIGを揃えると、懐かしい3号機リノのBGMが流れ出す。小役ゲーム中のマンボNo.5やJACイン時の重低音などそのまんま。当時を知っているとホントにこの曲は痺れます。


そしてボーナスは7連チャンで終了。投資をまくれず結果的に負けで終わってしまったが、待望の連チャンを味わえたので初回の実戦としては満足である。


トマト揃いでボーナスを引けずに転落することもあります。しかし、高確率状態中のボーナスの連チャンは擬似ボーナスでは味わえない楽しさがあるので、打つ人はそれを堪能するまで頑張ってほしい。

ちなみに、高確率状態から転落したゲームは現状見抜けません。目安としては、リプレイ揃いの頻度と上段レモンテンパイハズレ(非1枚役入賞)。

前述のとおり、高確率状態と比べて転落状態はリプレイが揃いやすいため、3連や4連で超ピンチ…というか、絶望的でしょう。

レモンテンパイハズレは、上段テンパイハズレかつ1枚払い出しなしが頻発するとピンチ。小役狙い時はこれが一つの目安になるので、上段レモン停止時は右下がりテンパイか、1枚役の入賞に期待。

また高確率状態の証として、レモンが小Vに揃う出目もあります。トマト揃いと同様にリールがフラッシュするので見逃すことはないでしょう。


突如訪れるトマト揃いからのボーナス連打。この面白さは誌面や文章では絶対伝わりません。少しでも興味があるなら、ぜひ打ってみてください。

液晶演出・ランプ・予告音を一切搭載せず、ボーナスとの真剣勝負を味わえる至高の一台です。

規制でがんじがらめの時代に、このシステムを実現した山佐に敬意を表して、今回のコラムの締めとさせていただきます。