ガロ剣刺したい、隣のね

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第3回
著者
運留
最近MA-1(エムエーワン)ジャケットが流行っているのをご存じだろうか?

MA-1とは、我ら不惑のおっさん世代が中学だか高校の時分に一世を風靡したアメリカ空軍のジャンパー。『親子ゲーム』だったと思うが、長渕剛もドラマの中で着て「マリオ〜」と長渕節で喋っていた記憶がある。

そのMA-1が今ブームになっているらしく、街を歩いていても若い女の子達がオシャレに着こなしているのをよく目にする。実家の70を超えたうちのオヤジも息子のお古のMA-1を着ているが、今や流行の最先端ということになるわけだ。流行というのはグルグル回るものだ。


話は変わるが、パチンコ屋で最近よく目にするのが、スマホを見ながら打つ若者だ。ヤング世代のライターの子に聞けば、牙狼を打ちながらスマホから音楽を聴いているモノもおり、まさにゲスの極みなドラゲナイである。

確かに我々おっさん世代でもスポーツ新聞を読みながら打つ…なんて奴もいたが、正直どーなのよ?

やはりパチンコの醍醐味は大当たりであり、大当たりするためには常に念を込めて、発生する演出に一喜一憂するのが作法ではないか。昔はよく壊れて音が出ないパチンコなんてのもあったが、やっぱり音が出ないパチンコは味気なくて仕方なかった。


先日、牙狼魔戒ノ花を打ちにいったのだが、ふと隣を見ればこのスマホ系の若者である。しかも進化系で、ボタン演出どころか剣を刺す演出に至っても全くノーリアクション。

ちょっとチャンス系の予告から擬似3、そしてSP発展時のボタン押し。ここで顔が出るか否かが重要な所なのに全くボタンを押すそぶりさえ見せない。顔が出て上から頭も出る激アツな展開で、最後の煽り「牙狼剣を押し込め!」も全く知らんぷり。

まぁ、あんまりジロジロ見るのも悪いので、ならばあまり見ない様に視線を反対方向に向けると…なんとこちら側の若者もスマホ系でボタン無視系。こちらはST中だったのだが、「牙狼剣を押し込め!」つっても全く無反応のマグロ野郎なのでした。


激アツをハズしてもただ淡々と打ち、ボタンは触らず、スマホをいじる。

コレ、流行りなのかね?

ま、ボタンをガンガン連打して周りに迷惑かけるわけでもないのでほっとけばイイのだが、移動した先でも隣はスマホ系&ボタン無視系。さらに移動した先も隣はスマホ系の演出全無視系でドラゲナイ。「そいつはこんな顔だったかい?」つって行く先々で、のっぺらぼうが出てくる昔話を思い出す有様だった。

さらに移動した先は、牙狼は牙狼でもまだまだ人気の『金色になれ』。ここならのんびり打てるだろうと打ち始めるが、隣に座った若者はやっぱりのっぺらぼう、もといスマホ系。

もうええわい! 自分は自分の打ち方で打つべし! と、ガロチャンスからストーリー系リーチのブライトホープ。そんなに期待せずに牙狼剣をブッ刺せば、


見事大当たり&ST突入。ST中も剣をブッ刺してブッ刺してブッ刺しぬいて


達成した14連チャン、2万7千発!

途中常連の海オババやちょうちん旦那なんかが「やったね」なんて感じで目配せしてくれた。そうそう、これこれ。これぞパチンコのもうひとつの醍醐味。

パチンコの良さってジャラジャラいう玉の感触だったり、常連さんとのやり取りだったり、当たった時の喜びだったり…っていうアナログ的なモノ。デジタルな画面の中の世界にはナイものがあるんです。


でもスマホ系の若者も大したもんで、ワタシの14連中も全く今までの姿勢を崩さず、もちろんボタンも剣も一切触らず、スマホを触りながら打っていました。

もしや、『スマホ触りながら打つと出るオリ法』でもあるのかしらん?