お約束のもとに成立しているお笑いとパチンコの方程式

シリーズ名
運留のふっといでぇ (毎週土曜日更新)
話数
第1回
著者
運留
大阪育ちのわたくし運留、子供の頃は土曜日のお昼から放送される吉本新喜劇が楽しみで仕方なかった。

我々世代が中学生だった頃は、土曜の授業がお昼までのいわゆる半ドン。新喜劇は13時から始まるわけで、早足で家に帰ればスタートに間に合う。大阪の子供たちはホンワカパッパ〜と新喜劇のオープニングを口ずさみながら、いそいそと家路についたもんです。


吉本新喜劇の魅力といえば、予定調和のベタなギャグの連発。

間寛平がウキキと猿の真似を始めると、池乃めだかがニャニャッと猫の真似を始めてケンカになる。チャーリー浜は必ず「ごめんくさい」と言いながら入ってくる。島木譲二が暴れ出す時はパチパチパンチを繰り出す、といった感じ(関西圏以外の方、分かりづらくてスイマセン…)。

劇の本筋とは別に出演者それぞれがおなじみのネタを繰り出し、視聴者はそれを何度も見たにもかかわらずやっぱり爆笑してしまうという、お約束の元に成立しているお笑いなのです。


このお約束、パチンコにもあてはまるわけで、今の機種はだいたい擬似3ならば「ハイ、SP確定」、赤保留ならば「ハイ、大チャンス」、役モノ完成で「ハイハイ、リーチ後半確定」と言った具合。

でもコレって、最初っからお約束の方程式があったわけではなく、試行錯誤の上にようやく成り立ったものなんですよね。

例えば、初期の頃の擬似連なんて×3がアツいのか×4がアツいのかメーカーや機種によって大きく違ったりしたもんです。擬似3連まで発展したのにノーマル止まり。マジかよ!? ならば擬似4はアツいだろ!? と思ったら、その上の擬似5があったり、ね。

色による期待度示唆も、昔は『赤』でもそこそこ期待できるってなもん。その後、金だとかゼブラ柄だとかキリン柄といった激アツ色なんかが出てきて、どこに期待して良いのか分からんなんてことになり、今の赤は保留の色なら期待できる、くらいのお約束に落ち着いているわけです。

そう考えると、パチンコのゲーム性とは大きな流れの中でじわじわと出来上がってきたモノ。最初はなんじゃこりゃ? っていう演出も、他のメーカーがうまく進化させてカッチョよく仕上がったり。ならばと、最初のメーカーもさらに付加価値をつけたりしてより面白くしたり。そうやって進化していくんですな。

最近だと、消されたルパンで火が付いた『タイマー予告』なんてのがいい例だったりします。


そんな現在のパチンコの中でも話題の新機種、ぱちんこCR真・北斗無双を新装初日に打ちました。MAX規制後初の大型タイトルということで、何かと気合入ってます。

まず目を引くのが、グラディエーターエボリューションやクロユリ団地で使われていた透過液晶。液晶の奥で北斗七星ギミックが光ったりして活躍してくれます。

また、左からギミックが可動してスタートする


『あとX秒だ予告』は件のタイマー予告の進化バージョン。表示が0秒になったら何かが起きるという、最近流行りの演出です。その上に×2待機なんてのが出るという安心パターンもありますな。

海物語の魚群から始まった定番の激アツ演出の群予告は『ザコ群』、エヴァなどで好評だったハンドルを引く演出は『ドライブギア』という名前で出てきます。


もちろんサミーお馴染みのキリン柄も健在。少しわかりにくいですが、この写真は背景がキリン柄です。

そういうわけで、演出面は現行演出の最高進化系といった感じで申し分ナシ。そりゃ人気なのも納得です。


ワタシが初当たりを引いた時は、あとX秒だ予告が3回発生して決戦系リーチへ発展、その中で選択したキャラの背景がキリン柄というモノ。揃った図柄も3に昇格して、見事ST突入です。やったー。

つって、ちょっと気になったのが保留が3つほど残っていたこと。V-ST機はST突入直後の残りヘソ保留で当たって落ちるってパターンがあるので、ちょっとイヤンな感じです。

最近のV-ST機はこのイヤンな感じをクリアするべく、大当たり中も電チューがパコパコ開いてくれる。それで1個くらい入賞するようになってたりするが、これは大当たり中に電チューパコパコはナイ。

そんな事を考えているうちにSTがスタートし、残りのヘソ保留1発目でバトル開始から大当たり。うわちゃ〜。

で、コレが再度STに入ってくれればよかったのだが、あっさり転落。


世にも珍しい100回転の幻闘RUSHに入ったのでした。そしてスルー。


チャーリー浜が「ごめんくさい」の後に「これまたくさい」と重ねることでギャグを進化させたように、パチンコの演出も進化を遂げていくモノ。

北斗無双が現行機種で最高峰なのは間違いないが、今後は是非大当たり中の電チューパコパコ機能をお願いしたいと切に願うホンワカパッパな実戦でした。