パチンコライターの嘆き

シリーズ名
とら × パチ (毎週火曜日更新)
話数
第1回
著者
たいがー山本
まいど! たいがーです。11月10日配信分の反響がかなり大きかったので、少しは反応しないと無視してるみたいで申し訳ないのでひとことだけ。

「ありがとうございます! こんな奴ですがこれからもよろしくです!」

もちろん感想を送ってくれた読者さん全員が俺を絶賛している…なんていうことはありません。激しく怒っている方もいらっしゃいました。しかし意見は違えど、わざわざ手間をかけてご自身の意見を送ってくれたということで、それについては心底ありがたいと思った次第です。

そんな中でもちょっと考えさせられた感想がありましたので、一部抜粋して紹介させてください。


「パチンコライターのコラムは、理論や技術、そして情報など通りいっぺんのものが多くあまり興味をひかれませんが、タイガーさんのはひと味違いますね。人としての葛藤とか、こんな時にこんなことを考えてるとか。そういうのって見ていて面白いし、人間味溢れる部分に励まされたり共感できたりという部分が大きいです」


ここで考えさせられたのは「通りいっぺんのものが多くあまり興味をひかれません」という部分です。


自分がライターとして初めて紙媒体に登場したのは約13年前。当時は雑誌で記事を書くプロは「誌上プロ」と呼ばれ、読者の方々に勝つための考え方やテクニックを誌面で紹介していました。

そんな時代から俺は今のような芸風で記事を執筆していたのですが、ある時、オカルトめいた内容を掲載したんです。するとその雑誌が発売された直後に他誌の誌上プロから苦情のメールを頂きまして…。

「たいがー山本プロ、貴殿が今回掲載された記事はオカルトです。たぶん読者を楽しませようと書いたのだと推測しますが、貴殿は誌上プロだということをお忘れなく。きちんと理論を理解し、秀逸な技術で勝っていることを書くべきです。あなたの記事で誌上プロのステータスが低下するとともに、読者を困惑させ、ひいてはパチンコ誌の衰退をも招く恐れがあることをお忘れなく」

どうです? なかなかきっついでしょ(笑)。まあ原文そのまんまじゃないけどね。原文はもっとボロカスでしたよ!


ちなみにこの誌上プロとは全く面識がないんです。それなのにこんなメールを送るってことは…相当にムカついたんだと思います。と同時に、誌上プロという肩書きにプライド持って執筆してるんやなと素直に感心しましたけど。

そういうこともあり、俺は誌上プロという立場は極力忘れないようにしているのですが、もともとが天然でボケキャラですからね。たまに(いつも?)そういう部分でのボロが出てしまいますが、何卒ご寛大なる心持ちで見守っていただけると幸いです。


だだ、誌上プロっていう言葉自体はもう死語なんかもしれませんね。今はパチプロも映像で活躍する人も色んな立場の人をひっくるめてパチンコライターと呼んでますよね。そこに対しては特に批判はないですけども…。

このサイトでパチスロコラムを執筆されているラッシーさんが9月1日のコラムでライターについて語っていたんですが、俺はその内容にめちゃんこ共感するのです。

ラッシーさんの最後の締め括りは「カリスマ闘牛士」でしたが、俺はおちゃらけずに「誌上プロ」と名乗りたいと思います! パチンコは勝ってこそ楽しいし、己の技術で結果に違いが出るのが面白いし、そしてそれを伝えていくのが自分の役目だと思うので!

そんなわけで今回の実戦は誌上プロ的な心持ちで臨みたいと思います!



2015年11月17日(月)
梅田エリアの巡回で猛烈に時間を使ってしまいました。例の新規オープンのホールが少し落ち着いてきたためにじっくり釘を見ていたというのが一番の理由。ここに来て釘にメリハリを感じたのでついつい長居してしまいましたわ。

しかもライバルホールの方も先週に増して元気いっぱいなので、レストスペースでタバコを吸いながら見知らぬお客さんの千円あたりの回転数を数えてみたりね。そんな感じで本来の巡回らしい巡回をしたら、昼抜きにも関わらずいつものホールに入店したのは13時を過ぎていました。


『さあ、今日も沖海! 先週は777回試行で当たらずヤメしたからな。今度は早めの大当たりで頼むよ!』

そんな気持ちで沖海のシマに入ったところでスマホがブルブルしたので確認してみると、オリ法編集部員からのメール。

「来月号のネーム、20日までにお願いします!!」

見た瞬間、顔が引きつりましたわ。実は今週金曜日に名古屋のホールさんで実戦取材するために19日に前ノリする予定なんです。なのでいきなり締切告知されてもって感じなんですよね。来月号の課題についてはまだ完遂していないし…。いやサボっていたわけではなくてですね、そもそも連休明けの24日を締切として予定を組んでいたんです。


それにしても…これは困ったことになったな。ちなみに課題の機種は「CR牙狼 魔戒ノ花」。

『しゃあないな。仕事を優先するか…』

詳細は12月7日発売のパチンコオリジナル必勝法スペシャルで確認してもらうとして、とりあえず「STに入れる」ことが必須なんだけどサンプル件数がまだ足りてないんです。

『お客さんがまばらやなとは思ったけど…やっぱりか…』

牙狼のシマへ行き、カド台から順番に釘を見てみると…先週から比べると思いっきり閉められた感が満載です(泣)。板2枚とかそういうレベルではなく、中にはヘソ命釘がほぼ平行というものまで。こんな釘、打つ前から座る気になりませんよ!

『しゃあないな…2万までやで!』

おいおい、座っちゃいましたよ(笑)。つーか、これがパチンコライターの辛いところ。打ちたくない台や釘でも、仕事として受けた以上は役目を果たすのもまたプロというもの。

そういう意味では、このコラムは編集部から台の指定もされないので、本当の意味で誌上プロらしい原稿が書けることに改めて感謝です。


で、座った台はこの中では一番ヘソが開いている台。若干ワープ入口が厳しい感じがしますが、とりあえず打ってみましょう。

『この店、抜く時はこんなにエグいんか…。よぉこんな釘でみんな楽しそうに打てるよな』

もうね、初っ端から愚痴が止まらないくらいに参ってしまいましたよ。最初の千円で試行できたのは僅か15回ですよ? その後も延々とお金を入れ続けますが、回転レベルは一向に上がる気配ナシ。

『10K入れて162回転か…ボーダーにも満たないこんな台、打ってるこっちが恥ずかしくなるわ!』

そう思いながらもマグレでええから当たってくれへんかなと神頼む俺。この検証に費やした経費(負け額)を考えると、ほんまにパチンコライターってのは難儀な仕事やなぁと思います。



そんなネガティブ思考全開で打ち続ける俺をよそに、年配の男性がパーフェクトフェイスオブガロを発動させてガッツポーズしてはります。

『良かったなあ、おっちゃん! 俺にもそのヒキを分けてくれ〜!!』

そんな気持ちでおっちゃんの方を見ていたら俺の台にもアツい演出が発生しました。


これ、どんどんエフェクトが発展して最終的に…


よっしゃー!

そして発展したリーチは…


心滅リーチ6ライン!

最終的に「牙狼剣を押し込め」から願いを込めてブッコミました! するともちろん…!?


もうええですわ…。なんかの間違いで当たるかなと思ったのに…。


この台の見せ場はこれだけ。あっけなく20Kが溶けていきました。

『20K入れて332回転…。あと1回試行できたら3揃いやったのになぁ』

こんなこと考えてる時点でだいぶおかしなってますわ。何言ってるねんって話でしょ? えっらそうに誌上プロとか名乗っておいて、このレベルの台に20Kも入れてたら世話ないですわ。仕事として打たざるをえないにしても、どうにかして打てる台を確保するのもまたプロですよね…深く反省します。


厳しく自戒しつつ、いつもの沖海で少しでも負け額を回収しようと気持ちを切り替えます。

とりあえずいつものお手打ち台を確保したのですが…明らかに常連さんが少ないことに違和感を禁じえません。それぞれの台のデータを見てみると、誰かが少しだけ試行しているということが分かります。

『もしかしてネカセを触ったか?』

疑心暗鬼のまま試してみると…大当たりです! って、パチンコが当たったんなら嬉しいけど、当たったのは悪い予感の方でした。もうね、ステージ上を行ったり来たりしている玉を見ているだけで無性に腹立たしくなってきますよ。牙狼での不甲斐なさも重なって余計にね!


とか言いながらも牙狼よりは回るわと打ち続けましたけど(笑)。回転レベルが千円20回程度で推移する中、89回転目にサメのシングルリーチが掛かります。そして魚群がサーっと画面右から流れてきました。

これはきっと先週の当たらずヤメの返しやなと確信し、気合入れてボタンをプッシュ! すると…

キュイン♪

もちろんサメが頑張ったわけではないですが、『よおやった!!』とサメを褒めてやりたくなるほどに嬉しい当たりでした。ま、確変ではなく通常当たりでしたけどね。時短もスルーですし。


しかし、さっきのクソ回らない牙狼のおかげ(?)で、たとえ千円20回レベルでもよく回っているという気持ちになり、俄然気力がみなぎってきます。とにかくこの出玉でなんとかしようと、ムダをなくすためにも丁寧に打ちこみましたよ。

この心掛けが良かったのかどうかは別として…やりました! たった大当たり1回分の出玉でまた当たりを引き込みました!



しかし今日はどうもツイてないようで、結局持玉は全滅。

そしてここでやっと目が覚めました。この程度の回りに甘んじていては誌上プロの名がすたる! もっと良い台はないかと探しに出かけました。すると見つけましたよ、めっちゃ回る台を!!


そもそもこの台、ヘソ命釘は他の台より厳しかったのですが、「700回超えで単発を当てて持玉全滅でブン投げた」と思われるデータだったんです。これを見て、良く回ってたんだけど我慢しきれずにヤメたのでは? という予感がしたんですよね。

もちろん確証はないんだけど、試しに打ってみると…500円で14回! とにかくステージ癖が最高で、さっきまで打っていた台とは天と地ほどの差! 理想的な一往復半でスポスポとセンター穴に吸い込まれていきます。


『よし、今日はこいつでフィニッシュにしよか。ここまでに25K使ったから…40Kまでは全ツッパだな』

そう覚悟を決めると、目の前でチャンス目が発生。この先に待っているのは魚群予告ならええなと思っていたらすぐに1-9リーチに。

魚群出ろっ! と祈るも、出てきたのは残念ながら泡。しかしマリンちゃんが降りてこないので、これは次の回転がチャンス目予告の該当保留かなと思っていたら…

「沖海チャンスとっつにゅう!!」

やりました! 遂に確変! ここで大逆転の狼煙を上げるのだ!

…が、気合の空吹かしで出玉あり大当たり2回で終了。その後、その出玉を全部ノマれたところで本日の稼働は終了となりました。


一日を振り返ってみると、やはり負けるべくして負けたかなと思います。千円15回が明白になった時点でブン投げるべきだったし、そもそも雑誌の企画はもっと早くから準備をして釘が良い時に取り組むべきだった…。

そういう意味では、ライターとしてしなければいけないこと、誌上プロとしてやるべきことが揺らいでいたということを痛感しました。明日からまた自分を見つめ直して稼働したいと思います!

あ、でもまだ検証が終わってませんわ…。

ほな、また来週! それまでじゃんじゃんバリバリ稼いでや〜!!


【CR牙狼 魔戒ノ花 XX】
大当たり…0回

【CRスーパー海物語IN沖縄3 HME】
大当たり…5回

稼働時間…13:15〜20:00
投資…26000円
回収…0円
収支…-26000円